【肌荒れ改善】正しいマスク対策で艶肌に!薬剤師が教えるお手軽スキンケア
YOLO 編集部
- 2021年01月26日
「最近マスクを着ける機会が多くなり、肌荒れが気になる」「マスクが擦れてニキビやかぶれがひどくなった」。長引く新型コロナウイルス感染対策のため、マスク生活が当たり前になってきた昨今、このようなお悩みの声を多く聞きます。誰しもマスクに負けない肌を手に入れたいですよね。
今回は、自身も長年肌トラブルで悩んでいたという薬剤師の杉岡弥幸さんに、オススメのマスク対策や肌ケアについて教えてもらいました。
Index
マスクで肌荒れ!その理由とは
マスクによる肌荒れは、「蒸れ・乾燥・マスクの繊維による刺激や摩擦」の3つが原因と考えられます。
とくに冬の季節は外気の気温や湿度が低いため、マスク内外の温度・湿度差が大きくなります。そのためマスク着用時はマスク内が高温多湿で蒸れやすくなり、汗や皮脂が増えてニキビを引き起こすアクネ菌などの細菌・雑菌が繁殖しやすい環境になっています。
また、マスク着脱時は一気に内側の湿気が蒸発し肌内部の水分まで奪われることから、乾燥を引き起こしてしまいます。さらに、肌とマスクの繊維がこすれ合うと、皮膚内の潤いを保つために必要な角層表面や皮脂膜が削られ、肌を保護するバリア機能が低下します。
このように、マスクの着け外しは肌にとって大敵なのです。しかし、正しい肌ケアを行うことで、マスクを着けても荒れない肌を目指せます。
正しいスキンケアで肌荒れ解消
ここでは、肌荒れ改善に効果的な正しいスキンケア方法をお伝えします。毎日のルーティンで、パパッと終わらせてしまっている人は、自分の肌を丁寧にケアしていきましょう。
クレンジング
30~40秒で優しくのばし、時間をあまりかけずに落とします。目元、口元のポイントメイクは落ちにくいのでリムーバーで個別にケアしましょう。
洗顔
清潔な手で洗顔料を泡立て、リズミカルに優しくなでるように洗います。ゴシゴシ洗うのは禁物です。その後、清潔なタオルで優しくおさえるようにふき取ります。
化粧水
化粧水はたっぷりと使い、乾燥が気になる箇所には重ねてつけましょう。優しくハンドプレスして染みこませます。
乳液、クリーム
乳液、クリームの順に優しく塗りましょう。皮脂の分泌が多い人は乳液のみ、乾燥が気になる人は両方使いしょう。
肌荒れしにくいマスクの素材
布やウレタン素材のマスクよりも不織布マスクの方が飛沫を抑える効果が高い傾向がある一方で、肌に負担がかかりやすいといわれています。
肌荒れしにくいマスクを選ぶなら、肌に優しい綿やシルク素材のものがオススメです。
肌への刺激を最小限にするために、縫い目が少なく、自分の顔にフィットするマスクを選びましょう。
気になる肌荒れに。病院受診or市販薬
肌症状が気になったら、なるべく早く皮膚科を受診しましょう。
マスクによる刺激で肌が赤くなった場合(刺激性皮膚炎)は、ステロイド外用薬で炎症が取れるまで外用し、その後良くなったら保湿剤に変更されることが多いです。マスクにより接触部がかぶれた場合にも、皮膚科で治療してもらいましょう。
肌の乾燥を今すぐどうにかしたい人は、洗顔後、ワセリンやヘパリン類似物質含有軟膏などを塗り、スキンケアをすることが大切です。これらはドラッグストアで買うことができます。
漢方で肌荒れしにくい体質を目指す
「環境の変化やマスクの影響に対して、肌荒れしにくい体質を目指したい」そんな要望に応えてくれるのが、漢方薬です。漢方薬には、しみ、にきび、湿疹などの症状に効果が認められているものが複数あります。
漢方薬は、古くから実践されている漢方医学の中で効果が認められています。症状を抑える作用だけでなく、原因に対しても効果を発揮します。たとえば腰痛に漢方薬を使用した場合、痛みを抑えるだけではなく、ストレスから来る交感神経のバランスの崩れや血流の滞り、冷えなどに働きかけます。そのようにして、漢方薬は根本的な原因の改善を目指します。そのため、漢方薬は同じ症状を繰り返さない体質に変えていくことができるのです。
また、漢方薬は多様な成分が含まれている生薬を何種類も組み合わせて作る薬です。一般的に使われている薬は化学的に合成されているため、その点も異なりますね。
漢方薬のメリットは、以下の3点です。
- 自然の素材が体にやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれている
- ひとりひとりの今の症状に合わせて生薬の組み合わせを調節できるオーダーメイドのような処方が可能であるため、体質に合えば高い効果が期待できる
- 生薬にはたくさんの成分が含まれているので、いくつかの症状に対して、一つの漢方薬で対応できることが多い
さらに、バランスの取れた食事や運動を毎日続けることが難しい場合でも、漢方薬であれば症状や体質に合ったものを飲むだけなので、無理なく続けることができます。
早速試してみたいという方のために、今回の肌荒れによく使われる漢方薬を2つご紹介します。
肌荒れの改善にオススメの漢方薬
赤ら顔になりやすく、赤ニキビやのぼせを感じる方
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
顔や頭など体に集まった熱を取り除き、赤く炎症性のニキビを改善します。また、ニキビの広がりやかゆみを抑える効果も期待できます。
肌が乾燥しやすく、冷えを感じる方
当帰飲子(とうきいんし)
気と血を補い、肌に潤いを与え、かゆみを抑えてくれます。体内の血行を改善し水分を保持するため、分泌物の少ない湿疹や乾燥からくるかゆみに効果的です。
ただし、漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用がおきる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。
最近、話題になっている「あんしん漢方」では、漢方A Iを利用した「オンライン漢方相談」を行っていますので、こうした相談窓口を利用して、専門家に相談してみるといいでしょう。自分に効く漢方と出会いたい、お手頃価格で不調を改善したい、という方にぴったりです。
マスクを着けても「うるツヤ肌」!肌荒れ解消で自信のある素肌へ
コロナ禍のマスク生活によって、肌荒れが起きたという人は非常に多いといわれています。
毎日のスキンケアだけでなく、今回ご紹介した解消法や自身に合った漢方薬を、ぜひ取り入れてみてください。コロナが終息した時に、自信をもってマスクを外せる肌を目指しましょう。
<監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 杉岡 弥幸
北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信している。
- Brand :
- YOLO
Share
Profile
フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。