【むくみチェックリスト付き】女子の悩み「むくみ」をツボ押しで撃退!
YOLO 編集部
- 2021年02月13日
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ダイエットの大敵「むくみ」
多くの女性の悩みである「むくみ」。太ったと感じても、実際に脂肪がついたわけではなく水分をため込んでいるだけかもしれません。人によっては、むくみで3kgも体重増加している場合も。
まずは下のむくみチェックリストのうち、いくつ自分に当てはまる項目があるかを確認してみましょう。
【むくみセルフチェック】
□体温が36.5℃以下だ
□以前より、お腹がぽっこりしている
□まぶたが腫れやすい、または二重アゴだ
□へその下に触れると冷たい
□舌がぼてっとしていて、歯型がつく
□ノドが渇きやすい
□パン、ケーキなど白くてフワフワ食べ物が好き
□1日1ℓ以上の水を飲む
□尿の出る回数が1日9回以上、または4回以下
東洋医学で捉える「むくみ」
東洋医学では「気」(き・気力など目に見えないエネルギー)、「血」(けつ・血液)、「水」(すい・体液)の三つが正しく体内を巡ることで、心身の健康が保たれると考えます。
この三つのうち、「水」の働きに代謝異常が生じた状態を水毒症と呼び、むくみもその一つに入ります。上記のチェックリストのうち、当てはまる項目が2個以下の人は、今のところ問題なし、3〜5個の人は水毒症予備軍、そして6個以上の人は重度の水毒症ですぐに生活習慣の改善が必要!
「流水は腐らず」の言葉は人体内でも同様で、飲食物から摂取した水分が滞ることなく全身を巡り、順調に排出されれば何の問題もありません。しかし、実際はスムーズにはいかず、あちこちに水分が停滞してしまうことで、むくみを引き起こすのです。
主な原因は水分の過剰摂取、ストレス、塩分過多、筋肉の低下、汗をかかない生活など。むくみをそのまま放置しておくと、脂肪がどんどん肥大してセルライト化する恐れもあるので、早めの対処が必要です。
むくみ改善には「腎」と「肺」の経絡がポイント!
むくみを改善するには、水分をきちんと排出できる体の状態を保つことが大切です。ここでポイントとなるのが、二つの経絡。経絡とは、前述した「気」、「血」、「水」の通り道のこと。経絡上にあって、刺激することで経絡の滞りを解消できるポイントが経穴、つまりツボです。
むくみを改善するために重要な経絡の一つが腎経。腎は、成長、生殖、免疫機能を高め、生命エネルギーを蓄える場所です。また、肺、脾と協力し合って水分代謝をコントロールし、尿を生成、排泄する役割も担っています。
腎経を刺激するには、足裏からふくらはぎの内側、内モモ、股関節まで、下から上に向かって繰り返しパタパタとたたきましょう。
そして、もう一つの重要な経絡が肺経。肺は「気」のエネルギーを取り込み、前述通り水分バランスの調整を助けます。ここが弱まると風邪をひきやすく、お腹まわりがむくむと言われています。
肺経を刺激するには、肩からスタートし、二の腕の内側、ヒジの内側を通り、手の親指まで上から下に向かって繰り返しパタパタとたたきましょう。
この二つの経絡に刺激を加えるだけで、太ったのではなく、むくんでいただけだったと判明する場合もあるそう。ぜひ試してみて下さいね。
むくみ解消にツボ押しで速攻アタック!
不調改善として度々取り上げられるツボ押し。むくみにも効果を発揮し、ツボ押しをすることで滞った水分代謝を促すことができます。
しかし単にツボを押せばいいというわけではなく、せっかくツボを刺激してもやり方が適切でなければ効果は半減してしまいます。ここではまず、正しく効かせるためのツボ押しのコツを紹介します。
POINT1:やや強めにプッシュ!
ツボ押しの効果を出すためには、ある程度の圧(2~5㎏)が必要です。個人で行うツボ押しが効かない大半の理由はコレ。
POINT2:断続的な刺激を!
長時間押し続けると、逆に血行を悪くさせてしまう恐れがあります。「5秒押して、5秒離す」を3~5回繰り返し、断続的に刺激しましょう。
POINT3:うまく押せないツボには…
痛すぎて押せないツボはカイロや温灸で温める方法がオススメ。また手が届きにくい、力を入れづらい場所には、硬めのボールを使用するとしっかりアプローチできます。
むくみ解消に特効の八つのツボ
ツボ押しのポイントを押さえたところで、ここからはむくみの部位、症状別に即効性のあるツボを紹介します。即効性に加えて、予防効果もあるので、毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか?
顔のむくみに効果的なツボ
地倉(ちそう)
口角の両端から1㎝外側に位置します。むくみ、口まわりのシワやたるみ解消に効果的。食欲を抑えるツボとしての効果もあるのでダイエット中の人にもオススメ!少し口角を上げるようにして押すのがポイントです。
四白(しはく)
瞳の中心の真下にある凹みから、指1本分下に位置します。むくみに加え、目のくまや疲れ解消にも効果があります。指で圧をかけながら、ぐるぐる回すとより効果アップ!
だるさのあるむくみに効果的なツボ
曲池(きょくち)
ヒジを曲げた時にできるシワの外端にあるくぼみの部分。首や肩コリの緩和、免疫力アップの効果も期待できます。ヒジを曲げながら親指でもむように押しましょう。
中府(ちゅうふ)
鎖骨の外側から指2分下のくぼみの部分。肺の募穴と呼ばれ、気が集まる場所です。リンパが詰まりやすく、潤滑にすると顔がスッキリして血色がよくなるのでメイク前にもオススメです。
冷えからのむくみに効果的なツボ
気海(きかい)
へそより指2本分下に位置します。元気の源のツボで、全身の血行を促進する効果があります。季節を問わず気海を温めることにより、コンディションが安定します。冷やさないように意識しましょう。
水分(すいぶん)
へそ上部から親指1本分上に位置。名前の通り体内水分の巡を調整します。チャプチャプしたお腹、張り、顔のむくみに効果的!お腹まわりをスッキリさせたい人は特に重点的に刺激しまよう!
脚のむくみに効果的なツボ
湧泉(ゆうせん)
足の指を曲げた時に凹む位置します。腎と膀胱の機能を高めて排尿をスムーズにしてくれます。ボールを足の裏で転がして刺激を与えてもOK!
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指4本分上、骨の際に位置します。むくみ以外に下半身の冷え、生理痛、更年期障害などにも効果があり、女性にとっては大切なツボです。
ヨガ+東洋医学でむくみ知らずの体へ
いかがでしたか? 実際に試してみると、体に変化を感じた人もいるのではないでしょうか?
このような手軽にできる東洋医学的セルフケアは即効性抜群。しかし根本的に、より効果的にむくみを解消したいなら、やっぱりヨガで体を動かすことがオススメ。
ヨガでは、脊柱を大きく動かすような動きと呼吸法を同時に行います。それによって自律神経が整うとともに、血液の循環が増進され組織にたまった老廃物を積極的に排除する効果が期待できるのです。
巡りがよくなれば、水分代謝を担う全身の臓器を始めとして内分泌系、免疫系など総合的に体の機能が高まって、詰まり知らずのスッキリとした健康体を手に入れることができます。
ヨガをしてスッキリしたと感じるのは、気のせいではなく実はヨガのメソッド自体がデトックス効果が高いため。手軽にできる経絡への刺激、ツボ押しに加えて、日常でヨガを積極的に取り入れて、むくみを根本的に改善しましょう!
教えてくれた人
高村マサ
たかむらまさ。『ヨガの解剖学.com』代表。鍼灸マッサージ師。骨盤ヨガ、経絡ヨガ、筋膜リリースヨガ考案者。ヨガ解剖学や東洋医学の講座は“わかりやすい”と大人気。著作に『からだ巡りヨガ大全』他。
https://yogakaibougaku.com
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