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岡山・直島で見つけた“丁寧な暮らし”。日常の延長で過ごす1泊2日旅

日常の延長で出合う「丁寧な暮らし」

みなさんは「丁寧な暮らし」をしたことがありますか?

「丁寧な暮らし」とは、生活にあふれる素材に触れることで暮らしの本質に向きあうことなんです。“それってどういうこと?”と思うかもしれません。

たとえば、部屋のフローリング。いつもは掃除機をかけるだけだけど、しゃがんで雑巾で丁寧に床拭きする。たったそれだけ。“少し面倒だな”と思いながらも、いつもより時間をかけて拭いた分、床の木のぬくもりを感じたり、“大切にしたいな”と愛着を持ったり。心のなかに小さなときめきが生まれ、日々の暮らしがより素敵に感じられるんです。

そんな何気ない時間。“時間があれば”、“心にもっとゆとりがあれば”、なんて思ってしまうように、多忙な毎日では、ずっと続けることってなかなかできないものですよね。だからこそ、一歩踏み出して、「丁寧な暮らし」を探しに出てみてほしいのです。

そこで紹介するのが「日常の延長」の旅。ただ観光のために旅をするのではなく、毎日の暮らしを振り返りながら、自分と向き合ってみる。そんな旅に、出かけてみませんか?

旅の案内人「チームキラリアス」

私たちは、「丁寧な暮らし」について研究を重ねる、岡山大学経済学部 日高ゼミのチーム「キラリアス」です。

初めは、“丁寧な暮らしなんて絶対にできない”、“普通にダラダラ過ごす休日のほうが楽しいもん”と、他人事だった私たち。いつの間にか、「丁寧な暮らし」に憧れを抱くようになっていました。

いつもはできないけど、“理想的だな”と思うことをたまに取り入れて過ごすだけでも、思わぬ発見や素敵なことに出合えて、自分の暮らしがアップデートされたように愉しく感じるんです。

岡山・直島から“素敵”を持ち帰る

今回、「丁寧な暮らし」を体験するのにオススメするのは、岡山と直島。岡山には古民家をリフォームしたギャラリーやホテル、直島には瀬戸内の多島美が織り成すゆとりある時間やそれを生かしたカフェや美術館などが揃っています。

そんな岡山・直島で過ごす1泊2日の旅。「日常の延長」にあるゆったりとした時間を過ごすなかで、普段は気付かない小さな発見をしたり、出会いがあったり、ときめいたモノはお土産に買って。家に帰ったあとには、その発見や出会いからまた新しい何かに出合ったり、お土産を片手に思い出を振り返ったり……岡山・直島で見つける「丁寧な暮らし」は、いつもの暮らしにたくさんの愉しみを与えてくれるはずです。

自然とアート、癒しに出合う『岡山』

自然が作り出す“ゆとり”に癒される
① 岡山後楽園

(写真提供:岡山後楽園)

まず訪れるのは、日本三名園の1つでもある岡山後楽園。岡山駅からバスで10分という、いわずと知れた定番の観光スポットなのですが、この旅では、景色よりもゆったりとした時間を過ごすことのよさを感じてほしいのです。

緑溢れる園内に一歩踏み入れると、静けさのなかに響く鳥の鳴き声。まるで別世界に来たかのように、自然豊かでとっても開放的な空間が広がります。また、いくつかに分かれた道を、自分の思うままに歩いてよし。とにかくのびのびできる場所なのです。

何やら立ち止まっている人の姿があって、目を向けてみれば、道沿いに小さな水車が。見た目も音も小さくてかわいらしく、周りの静けさも相まって、情趣を漂わせます。思わず”あぁ〜善き。”と、心の声が漏れてしまうことでしょう。

(写真提供:岡山後楽園)

さらに道を進んで見えてきた建物には、訪れた人々が座ってひと休みしています。ここは「流店」といい、中央に流れる水や周りの景色を眺めて、感じて、癒されるのです。ちなみに岡山藩主もよく休憩していた場所らしく、昔から今まで変わらずずっと癒しのスポットなんだそう。

旅行に来たことをつい忘れてしまいそうになるほど。とてもリラックスできる岡山後楽園。忙しい毎日かもしれないけれど、”たまにはこんなゆとりのある時間もいいなぁ”と、自分の暮らしぶりを変えてみるきっかけになるかもしれません。

岡山後楽園


住所:岡山県岡山市北区後楽園1−5
Tel:086-272-1148

岡山後楽園

旅先で自分だけの“素敵”に出合える
② アートスペース油亀

後楽園からほど近く、古民家が立ち並ぶ出石町をぶらぶらしていると、1つの平屋が。落ち着いた雰囲気の店内に入ると、見渡す限り器、器、器。ここは、「アートスペース油亀」。

「アートスペース油亀」と聞いて、どんなところを想像しますか?

ここは、器のギャラリーなんです。珈琲のためのうつわ展、カレーのためのうつわ展、豆皿だけのうつわ展など、時期によって様々な形の器の展示会を開催しています。中庭のある古民家で、静かでのんびりとした空気感が心地よい場所です。

そもそも器って、人によっては、百均とか家具屋で買ったもので十分満足かもしれません。だけど、そのなかに1つ、こだわって選んだ特別な器があるだけで、小さいときめきと彩りが増える感じがして、それがまたいいんですよね。

ここには1万点以上も器が並んでいて、壁一面どこを見ても器!器!器!という感じ。展示会の度に、店主さんが作家さんたちに声かけて器が集まってくるんです。だからこそ器ごとに、値段だけではなく、作家さんの名前、制作された都道府県、焼き方の種類を書いたカードが添えられており、器と一緒にその作家さんの姿を思い浮かべてしまう。不思議なことに、”この器いいな”と思ったら、さっき”いいじゃんこれ!”と目をつけた器と同じ作家さんの作品だった、なんてことも多くて。そういう器の楽しみ方も、ここならではですね。

アートスペース油亀の魅力はここで止まりません。ここの店主さんは、作家さんの器にかける思いをとても大切にしている方。1つ1つの器や1人1人の作家さんのエピソードをお話してくれて、それがまた面白さを引き立てるんです。

たとえば、器のヘリについている凸凹の跡のお話。じつは、凸凹跡は、作家さんの手の指の跡なんです。素焼きの器を掴んで泥に潜らせる時に、指で掴んでいたところだけ泥がつかずに、そのまま完成しているからなんだそう。言われるまで気付かなかったけれど、その工程を思い浮かべて納得して、ついつい他の器にも凸凹跡を探してしまいました。

量産型ではない、作家さんの手で作られた一点物だからこその良さだし、もはや綺麗に見えてくるんですよね。

とにかく、器の見方が180度変わるといっても過言ではない、新鮮な時間が過ごせる場所。気に入った器を購入して家に持ち帰れば、帰ったあとにその器に盛り付けるのが楽しみになるんです。これこそ、毎日の暮らしにちょっと丁寧になる、素敵なアイテムなのかも。

アートスペース油亀


住所:岡山市北区出石町2丁目3-1
Tel:086-201-8884
営業時間:11:00~19:00(※展示会による)

アートスペース油亀

“何もない”を思うままに愉しむ宿時間
③ unonido

2日目の直島行きに向け、電車で1時間ほど、岡山駅から宇野駅まで移動します。夕日を眺めながら、”後楽園も油亀も愉しかったな〜。”なんて黄昏ていたら、宇野に到着。今夜の宿はuno nido。

まず入ってすぐのラウンジが、”ほんとにここがホテル?” と驚くほど、洗練されたシンプルな空間。元々は化粧品のお店だった建物を、店主さんご夫妻の手でこだわってリノベーションしたんだそう。中庭を作ったり、光が入るように壁を退けたり。壁は、当時のままの部分と塗り直した部分をあえて混在させるお洒落さ。

お部屋は2階と3階に1部屋ずつ。光の入り方や雰囲気が少しずつ違っていて、どちらに部屋に泊まれるのかは、訪れるときまでのお楽しみ。いずれにしても、「洗練された」ってこういうことか、と納得する素敵な空間です。

洗練された空間と聞くと敷居が高いと感じる人もいるかもしれませんが、心配はいりません。その雰囲気は、まるで自宅にいるかのようにリラックスできる場所なのです。

ただし、uno nidoにはテレビが置いてありません。「モノを買うことだけではなく、そこで芽生える豊かな心こそ旅のよさだよね」と話すのは、uno nidoの店主さん。彼が理想の旅のかたちを実現するために作ったのが、このテレビをはじめとする無駄なモノが「何もない空間」なのです。1階のこのラウンジで本を読んだり、ボーっとしてみたり、思うままに過ごしましょう。

また、店主の「旅先だけど、住むように、家で過ごすようにリラックスしてほしい」という願いから、ルールは特になし。リラックス空間とこだわりの寝具で疲れを癒やし、窓から注ぐ朝陽で目覚める、素敵な宿時間。

家のようにのんびりと過ごせて、”自分の家もこんな落ち着く空間にしたいな”と思わずにはいられません。自分の思うままに過ごせた時間が、まさに「豊かな心」を芽生えさせてくれた気がします。

uno nido – 宇野港の小さなホテル


住所:岡山県玉野市築港1-11-23
Tel:090-3742-2541

uno nido – 宇野港の小さなホテル

時間と心のゆとりを知る島「直島」

2日目は気持ちのいい朝日を浴びながら、フェリーで直島へ。開放的でゆったりとした直島の雰囲気に心落ち着かせ、これからのゆとりある散策の時間を愉しみましょう。

瀬戸内海ってキラキラしていて、季節や時間帯によって変わる水面のきらめきが本当に美しいんです。フェリーの上からゆったり眺めていると、あっという間に20分が過ぎて港に到着します。

直島は、車がほとんど走っていないうえ、高い建物もありません。都会の喧騒とは違い、鳥の鳴き声が聴こえてくるほどの静けさに、着いた瞬間、心地よさを感じるんですよね。それだけで穏やかな気持ちになれるし、これからの直島散策にワクワクしちゃいます。

自分自身の時間の過ごし方を変えるきっかけに
④ 地中美術館

(地中美術館 写真:藤塚光政)

体験したことのない異空間が広がるこちらは、地中美術館。何を思い、どう感じ、どう過ごすかは自分次第だからこそ、自分と向き合う貴重な時間となるでしょう。

「アートの島と称される直島で、その名のとおり地中に埋設されているのが地中美術館。安藤忠雄や世界の名だたる巨匠の作品が展示されている。その作品たちを見て、自分と日常を振り返る。」

はたして、これはどういうことでしょう?”丁寧な暮らし”とどんな関係があるのか?そもそも、美術作品と日常を繋げて考えたことがあまりないという人もいるでしょう。でも、行って、体験して、感じればきっと理解できる、それが地中美術館なのです。

地中美術館は、空間そのものが美術作品になっていて、見る鑑賞でなく、それぞれの空間を体で感じる鑑賞ができるのです。作品に何を感じ、その空間でどう過ごすかは自分次第。また、照明を一切使わない自然光だけの館内は、明るさや雰囲気にグラデーションのような変化があり、時間が過ぎていくのを全身で感じることができます。

一般的な美術館のように美術作品に囲まれていながら、いっぽうでその空間自体が美術品。ふと思考が止まったような、頭のなかが虚無になったような感覚にすらなるこの不思議な場所では、空間と時間のなかに取り残された自分がいることに気付き、逆をいえば、点として止まっている自分に対して流れる空間や時間の概念を再発見できるでしょう。

気付けば、すっかり陽が傾いていました。あれ、こんなに時間があるときなんていつぶりだっけ…?外の自然や何気ない時間、自分自身に集中するといった些細なことが、忙しい毎日のなかではじつはあまりなかったなと気付かされました。そして、その時間こそが、自分や丁寧な暮らしと向き合うための大切な時間になっていたのです。

地中美術館を訪れる人は、ちょっと疲れた時に、”今もう一度行きたいな”と、ふと思い出すことがあるのだとか。日常の過ごし方を見直すきっかけが欲しい人には、ぜひ訪れてほしい場所です。

サイダーと瀬戸内海で心を整理したい
④ 地中カフェ

そして、地中美術館で感じたことを整理するためにぜひ立ち寄りたいのが、同じ敷地内にある地中カフェ。大きな窓から瀬戸内海を眺め、サイダーを飲みながら、心をスカッ!とさせるのにぴったりなのです。

何を感じるかは人それぞれだからこそ、パートナーや友達とお互いの感想を共有し合うのもおもしろいかも。

地中美術館


住所:香川県香川郡直島町3449-1
Tel:087-892-3755

地中美術館

散策で感じる直島での暮らし
本村エリア

いよいよ旅も終盤。直島を堪能するにはその街並みにも注目。小さな発見も愉しみながら、住民の暮らしぶりを歩きながら体験しましょう。

直島って、民家の壁に可愛いアートがあったり置き物があったり。散策しているだけで、本当に心が癒されるほっこり空間なんですよね。写真を撮っていたら「おっちゃんが撮っちゃろか〜?」と声をかけてくれたり、道を教えてくれたりした優しい地元の人たちを思い出すと、今でも胸が温かくなります。

直島の住民の暮らしぶりを1日体験しているみたいに、のびのび過ごせるんです。

丁寧な珈琲づくり
⑤ FRANCOiLE

本村エリア散策中、ほっと一息つくならフランコイルがおすすめです。住宅が並ぶ一角に、そのお店はあります。

店内は、店主さんご夫婦が”カッコいい”を大切に、1からデザインしたこだわりの空間。洗練された青と木のコントラストは、まるで大航海時代の船旅みたい。丁寧な焙煎とブレンドで、自分好みの珈琲に仕上げてくれます。

スタイリッシュでありながらも木の温かみを感じる空間で、ところどころ飾ってあるかわいらしい小物にも、思わずときめいちゃいました。自分なりの”これが好き!”を見つけられるのも、「カフェ」のよさですよね。

忙しなく過ぎる毎日から少し離れて、ふとひと息つく瞬間。フランコイルのように、照明や家具、食器など、店主さんのこだわりが詰まったここだけの空間なら、その心地よさもまた格別です。

心躍るコーヒーの香りや可愛いケーキ、うっとりするほどのやさしいお店の雰囲気は、まさに理想の空間。自分の暮らしのなかではできてないけれど、こんな過ごし方をしたいなと感じます。

ここでいただいたのは、直島ブレンド。その他にも酸味や苦みなど好みに合わせたブレンドを愉しむことができます。店主さんは豆を1粒ずつハンドピックし、お店で焙煎。そして焙煎したときの火加減や時間などを細かく記録。手間を惜しむことなく丁寧に淹れられた1杯は、味わいはもちろん、その1杯を愉しむ時間も特別なものになるんです。

FRANCOiLE(フランコイル)


住所:香川県香川郡直島町953-2
Tel:090-4375-1979

FRANCOiLE

“素敵”で彩るわたしの暮らし

瀬戸内で出会った自然。油亀の器。地中美術館で発見した時間と空間の価値。一度自分の暮らしを客観視して、“こんな丁寧な暮らしをしたい”と感じたさまざまな瞬間。家に帰った後も、岡山・直島で過ごしたひとときを思い出して、ほっこりするんです。実際、いまこうして「日常の延長」の旅を書き綴っているときも、フランコイルの素敵な空間を思い出しながら、お土産の珈琲を愉しんでいます。

岡山・直島で見つけたたくさんの素敵なことが、新しい暮らしのアイテムになったり、心を豊かにしてくれたりと、ありふれた日常から丁寧な暮らしに変わるきっかけになりました。ただの記憶として風化するのではなく、自分の暮らしのなかでこれからもずっと輝いていくでしょう。

▼今回の旅のパンフレットはこちらから(クリックすると大きい画像をご覧いただけます)。

旅の終わりに

瀬戸内を舞台とした“日常の延長”旅。いかがでしたか?普段の暮らしとかけ離れた非日常の旅行も楽しいですが、暮らしを豊かにするためのアイデアを探しに足を運ぶこの旅では、またひと味違う愉しみに出合えるのではないでしょうか?

「日常の延長」にある、いつもとちょっと違う、丁寧な暮らしを見つける旅。岡山・直島で、みなさんの日常をさらに彩れますように。

 

キラリアス一同

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