めまいがする時にどうしたらいい? 知らないと危ない原因と対処法【薬剤師監修】
YOLO 編集部
- 2022年11月08日
「体がふらふらする」「天井がぐるぐる回り、吐き気がする」「目の前が急に真っ暗に」そんなツラいめまいの症状に悩まされていませんか?
今回は、あんしん漢方薬剤師の竹田さんに、めまいの原因と対策を教えてもらいました。
Index
めまいの原因の一つは女性ホルモンの影響
めまいの原因は、ストレスによる自律神経の乱れや、脳の病気などさまざまです。その原因の一つには、女性ホルモンの影響があるといわれています。
女性ホルモンとめまいの関係や、女性ホルモンの乱れで起こる具体的な症状を解説します。
女性ホルモンの乱れとめまいの関係
更年期の女性は、閉経前後に女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急激に低下することで、自律神経が乱れやすい状態にあります。
リラックス状態の時に働く副交感神経と、緊張状態の時に働く交感神経をもつ自律神経が乱れることで、体にさまざまな不調をきたします。
それら自律神経の乱れによる不調の一つとして、めまいがあらわれる場合があるのです。
女性ホルモンの影響で起こるめまいの特徴
女性ホルモンの影響で起こるめまいには、以下のような特徴があります。
- 自分や周りがぐるぐる回っているように感じる
- 体がふわふわ宙に浮いているような感覚がある
- 目の前が暗くなる
女性ホルモンの影響で自律神経が乱れて起こるめまいの症状は、人それぞれです。頻繁にめまいが起こると感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
脳や耳の異常の可能性も
めまいは女性ホルモンの影響だけでなく、脳や耳の異常を原因としている可能性もあります。とくに、脳の異常を原因としためまいの場合、早急な治療が必要な場合もあります。
以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
- ろれつが回らない
- めまいの程度が強く、繰り返し起こる
- めまいと同時に頭痛がする
- 半身が動きにくい
めまいを改善! 女性ホルモンの整え方
めまいを改善するためには、女性ホルモンを整えるのが大切です。ただ、更年期の女性に限らずホルモンは自分で調整できないため厄介です。めまいの改善に効果的な女性ホルモンの整え方を3つ紹介します。
簡単なヨガで血行促進
ヨガは自律神経を整える働きがあるため、女性ホルモンのバランスも整える効果があるといわれています。
オススメの優しいヨガのポーズは「合せきのポーズ」と「太鼓橋のポーズ」です。どちらも布団の上などで簡単にできるので、寝る前などにやってみましょう。
女性ホルモンを整えるツボを押す
更年期の女性に起こるめまいに効果的なツボを2つ紹介します。
中渚(ちゅうしょ)
手の甲の薬指と小指の間にある、指先から数えて3番目の関節のやや薬指よりの部分。反対の手の親指で押してみましょう。
翳風(えいふう)
耳の裏側にある、あごの付け根部分のくぼんでいるところ。人差し指や中指で押してみましょう。
ツボは、痛すぎず気持ちいいくらいの力で押すことがポイント。ツボを押して女性ホルモンを整え、めまいを改善していきましょう。
趣味でストレス軽減
心理的なストレスも女性ホルモンの乱れを引き起こす原因です。趣味や遊びを楽しんで、ストレスを軽減させましょう。ストレスを解消し、遊ぶことも健康な体を手に入れるのに大切です。
めまいには漢方もオススメ
女性ホルモンの乱れによるめまいには漢方もオススメです。ここまで紹介しためまいの対処法は、残念ながらどれも根本から解決する方法ではありません。漢方は、めまいが起きやすい体質の改善を目指せるため、めまいに悩む更年期の女性にはオススメの治療法です。
めまいの原因は、脳・耳・自律神経の異常であると考えられています。対処するには、「血流をよくして脳や耳に酸素や栄養を届ける」「めまいの原因となる耳の水分代謝の乱れを改善する」「自律神経を整えてストレスが原因のめまいを改善する」といった生薬を含む漢方薬を選びます。
漢方薬は、不調の改善と根本的な体質改善を目的としているため、動悸や頭痛をはじめとした更年期の不調も同時に改善可能です。
めまいにオススメの漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷えがあり、めまいや頭痛がある女性にオススメ。血行を促進し、体を温め、水分代謝を調整します。月経に伴う症状や更年期の症状にも用いられます。
五苓散(ごれいさん)
めまいや頭痛、むくみ、下痢などの症状があり、水分代謝がうまく機能していない方にオススメ。水分代謝が調整されるので、口の渇きが気になる方にもオススメです。
苓桂朮甘湯(りゅうけいじゅつかんとう)
ふらふらするめまいや立ちくらみ、ストレスを感じやすい方にオススメ。胃腸の機能を助け、たまった水を排除する作用があります。
ただし、漢方薬は自分に最適な生薬の組み合わせでないと効果がでないことがあり、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。
最近、話題になっている「あんしん漢方」では、薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。
「自分に効く漢方と出会いたい」「お手頃価格で不調を改善したい」という方にぴったりです。
自律神経を整えてツラいめまいを改善しよう
栄養バランスのとれた食事や適度な運動といった基本的なことはもちろん、漢方を飲むことでも自律神経を整えることができます。
更年期のホルモンバランスの乱れによるめまいを改善するために、自律神経を整えて楽しい毎日を送りましょう。
<監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。
患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
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