「代謝が悪いと太る」のメカニズムとは?ダイエットの基本「基礎代謝」について
YOLO 編集部
- 2022年11月22日
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そもそも「基礎代謝」って何のこと?
ワークアウトをすると何度も聞く「基礎代謝」という言葉。正しい意味を知っていますか?代謝が悪いと太りやすい、だから運動をしましょう、脂肪が燃えやすいカラダを目指しましょう。そう言われて、わかったようなわからないような…。運動をするならぜひ知っておきたい基礎代謝と太りやすさの関係についておさらいしてみましょう。
まずは、そもそも基礎代謝とは何でしょう?簡単に言うと、生命維持のために消費する必要最小限のエネルギーのこと。上向きに横たわった状態で、体を動かさず、心も安定している時(寝てはいない)に、24時間で消費するエネルギー。つまり、体温維持や、筋肉や臓器が活動するために必要なエネルギー量のこと。心臓や血液を動かす熱量が人によって違うの?とびっくりすると思いますが、年齢、性別や筋肉量、脂肪の量などの身体的条件でも異なります。
【YOLO読者世代の基礎代謝】
女性 年齢 基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日) 参照体重(kg) 基礎代謝量(kcal/日)
15~17 25.3 51.9 1,310
18~29 22.1 50.0 1,110
30~49 21.7 53.1 1,150
※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」 策定検討会報告書「エネルギー」より抜粋
お気づきですが?まったく同じ条件で過ごしていても17歳までの女性と20代の女性では、20代の女性のほうが日に200kcal分も太りやすくなっているんです(つまり基礎代謝量が200kcal低い)!この数値は、標準体形の人の比較で、すべての女性に一致するわけではありませんが、「大人になると太りやすくなる」というウワサは本当なのです。そして、摂取カロリーを計算するダイエット法では、この基礎代謝で消費するエネルギー以下に食事を抑えることで体重が減るという考え方でした。
とはいえ、「寝ていても約1100kcalまでは自然に消費されてるなんて、結構エネルギーを消費している!」と思うのは早計です。この数値はあくまで目安。平熱が低い人や、筋肉量が極端に少ない人は、この数値より低い消費量になっているはずです。
「代謝が悪いと太る」のメカニズム
さて代謝が悪いと太るというのは、どんなメカニズムなのでしょう。実は、生命維持の仕組みが脂肪を増やしていることがわかります。
- 本来36.5度を目安に、0.3度前後の体温であることが理想。代謝の低下によって体温が下がると血管が収縮して血流が悪くなり、血がドロドロに。
- 血液は栄養と酸素などを届ける生命線。そこで、体を温めようと皮下脂肪を蓄え始めます。代謝の低下で余ったエネルギーを脂肪に利用しようというワケ。
- 皮下脂肪そのものは熱を奪われる血管が少なく、保温材としてはばっちり!一方、内にこもった熱が逃げにくくなるということに。代謝低下で汗をかかないためのぼせやすくなります。
- のぼせていると体を冷やしたくなるもの。冷たい飲み物を飲みたくなり、内臓から体温を下げることに…。
- そこで、体はまた冷やしてはならぬと脂肪を増やし始めて、結果、皮下脂肪たっぷりの“魔法瓶ボディ”が完成することに…。
運動が基礎代謝アップに欠かせない!
なんと、皮下脂肪は冷えた体を守るために、よかれと思って頑張ってくれていたのです…。代謝を上げるためには、冷やさない生活習慣が大切。そして、運動が必須です。基礎代謝をつかさどる部位の中で、唯一私達が“操作”できるのが筋肉だからという点もありますが、筋肉そのものを増やしただけでは、代謝はさほど上がりません。それより、つけるために「運動すること」が重要です。運動することで体温が上がり、血流も改善!代謝も上がる!という効果が期待できます。さらに、運動によるエネルギーの消費も加わって、太りにくく燃えやすい体になれるというわけなのです。
太るメカニズムがわかれば、カロリー制限だけでは太刀打ちできないのが理解できるはず。トレーニングやエクササイズも楽しくこなして、脂肪燃焼♪健康的で効率的なダイエットをしましょう!
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- Credit :
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ライター:吉村六花
参考:『ヨガでみるみるダイエット!』
監修:国際ヨガ協会
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