生理前もつるんと美肌!肌荒れしないスキンケアの基本
YOLO 編集部
- 2023年06月16日
ニキビやかさつき、炎症といった肌荒れが生理周期のたびにあらわれると、気になりますよね。常につるつるで美しい肌を維持することは難しいものです。
そこで今回は、生理前の肌荒れのメカニズムと、それに対する効果的なケア方法について、あんしん漢方の薬剤師、藤田佑莉さんに聞いてきました。
ホルモンの影響による肌荒れのメカニズムを理解し、自分に合った解決策を見つけましょう。
Index
生理前に起こりやすい肌荒れ
生理前になると、さまざまな肌荒れ症状があらわれることがあります。とくに、生理の1週間から2週間前によく見られる症状を3つご紹介します。
ニキビ
生理前になると皮脂分泌が増加します。皮脂が増えることで毛穴が詰まり、ニキビができやすくなります。
かさつき
生理前には肌の水分保持能力が低下しやすくなります。そのため、肌が乾燥してかさつくことがあります。
炎症
生理前には肌が炎症反応を引き起こしやすくなります。これにより、肌が赤くなったり荒れやすくなったりします。
生理周期が肌に与える影響
生理前に肌荒れが起こる主な原因は、ホルモンの変動です。
排卵後から生理開始までの期間、いわゆる生理前においては、肌を保湿してキメを整える働きのあるエストロゲンが減少します。これにより、肌の水分保持能力が低下し、乾燥してかさつきやすくなるのです。
また、生理前には、子宮収縮を促して経血を排出しやすくするプロスタグランジンの分泌が活発になりますが、これは炎症反応を引き起こしやすくする物質でもあります。そのため、肌が赤く腫れたり痛みを感じたりするようになるのです。
このようなホルモンの変動は、個人差がありますが一般的に生理の1週間から2週間前がピークとされており、肌荒れはその周期に合わせて繰り返されます。
生理前に意識したい肌ケアのポイント
ここからは、生理前の肌荒れを予防するために意識したいポイントを3つご紹介します。
正しい洗顔
生理前の肌は敏感になっているため、強い刺激を与えないよう、やさしく洗顔することが重要です。
洗顔料は刺激の少ないものを選び、ぬるま湯でやさしく洗い流しましょう。洗顔料が肌に残らないようしっかり洗い流した後は、すばやく保湿を行い、肌の乾燥を防ぎます。
念入りな保湿
生理前の肌は乾燥しやすいため、保湿ケアを徹底しましょう。
化粧水や乳液、クリームなどを使って肌をしっかりとうるおすことで、水分を保持してキメを整える効果が期待できます。とくに、保湿成分の豊富な化粧水やシートマスクを活用すると効果的です。
油分の少ないメイク
生理前は皮脂分泌が活発になるため、メイクによる毛穴の詰まりやニキビの発生リスクが高まります。油分の少ない、軽いテクスチャーのメイク用品を使用しましょう。
また、メイク後はしっかりとオフすることも忘れないようにしましょう。
生理前の肌荒れには漢方ケアもオススメ
「肌ケアに気をつけてもニキビができてしまう……」
「忙しくて丁寧なケアができない……」
このようにお悩みの方には、漢方薬の服用もオススメです。
漢方薬のなかには、「にきび」などの皮膚疾患に対して効能効果が認められているものもあります。
忙しくて日々の肌ケアがなかなかできない方でも、漢方薬を活用すれば、決められたタイミングで飲むだけなので簡単に体質改善を目指せます。漢方薬で生理前の肌荒れを繰り返さない体質になりましょう。
生理前に肌荒れが起こる原因は、ホルモンバランスの乱れや新陳代謝の低下、過剰な皮脂分泌、ストレスなどと考えられています。
そのため、生理前の肌荒れ対策には、かゆみや炎症を抑える働きに加えて、
- ホルモンバランスの乱れを整える
- 肌の新陳代謝をよくして毒素を出す
- 過剰な皮脂分泌を調節する
- 自律神経を整えてストレスが原因の肌荒れを改善する
といった作用のある生薬を含む漢方薬を選択し、根本改善を目指します。
生理前の肌荒れにオススメの漢方薬
桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)
血行を促進し、上半身にたまった熱を逃すことで、シミやニキビの改善に働きかけます。生理前の肌荒れにも効果的です。比較的体力があり、顔はほてるのに足は冷えているような方にオススメです。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
体力中程度以上で、赤いニキビがある方に向いている漢方薬です。顔から上の熱を冷まし、にきびや顔や頭部の湿疹、皮膚炎を改善する働きがあります。
漢方薬は、自然由来の生薬が心と体のバランスを整えてくれるため、肌荒れだけでなくほかの心身の不調にも同時にアプローチすることができます。
肌荒れを防げばメイクがキレイに映えます。生理前でも明るい気分で過ごせるよう体質改善を目指しましょう。
ただし、漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。
生理周期に合わせた肌ケアを!
生理前の肌荒れは、ホルモンの変動が主な原因です。正しい洗顔や保湿ケア、油分の少ないメイクなどを取り入れることで、生理前の肌荒れを予防することができます。また、漢方薬の活用も一つの選択肢です。
自分の生理周期を把握し、適切なケアを行えば、美しい肌を保ちながら、自信あふれる毎日を送れるでしょう。
<監修者>
あんしん漢方薬剤師
藤田 佑莉(ふじた ゆうり)
北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。
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