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内臓冷えに注意!猛暑の「隠れ冷え性」を防ぐ3つのアクション

夏の疲労感やだるさ、その背後には「隠れ冷え性」が潜んでいるかもしれません。体の表面は暑さで温まっていても、内臓が冷えていると体の機能が低下し、疲労感やだるさが生じることもあります。

そこで今回は、薬剤師の碇純子さんに隠れ冷え性の特徴と対策について聞いてきました! 自分の状態をチェックして、快適な夏を過ごしましょう。

夏に陥りやすい「隠れ冷え性」とは

本来、内臓の温度は体表面温度よりも1℃から2℃高く、37.2℃から38℃くらいが理想的とされています。しかし、暑さ対策として冷たい飲み物を摂取しすぎたり、冷房を強くしたりしすぎると、体表面は冷やされ、さらに体内の内臓も冷えてしまうのです。これが「隠れ冷え性」です。

この状態が続くと、内臓の働きが鈍り、人間が本来持っている健康を保つための機能が円滑に働きにくくなります。それによって、消化機能の低下や免疫力の低下、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな体の不調が引き起こされる可能性があります。

そのため、この隠れ冷え性に注意し、適切な対策を行うことが重要なのです。

自分は大丈夫? 隠れ冷え性チェック

内臓の冷えは自覚しづらく、知らないうちに冷えが進んでしまうこともあります。そこで、隠れ冷え性の兆候がないか、以下のチェックリストで確認してみましょう。

夏の隠れ冷え性 チェックリスト

  • いつもだるさが残る
  • 食べ過ぎていないのに胃もたれがする
  • 便秘がちでおなかがぽっこりしている
  • 肩こりでツラい
  • 夕方になると足がむくむ
  • 疲れていてもなかなか寝付けない
  • 夜中によく目が覚める
  • おへその周りが冷たく感じる
  • 顔色がくすんで、クマが気になる
  • 生理に関して悩みがある

これらの項目に一つでも当てはまる場合は、隠れ冷え性のサインかもしれません。次の章では、隠れ冷え性を予防するための生活習慣についてご紹介します。

夏の隠れ冷え性を予防する3つの生活習慣

夏の隠れ冷え性を予防するためには、以下の3つの生活習慣が効果的です。

毎日30分程度の早歩き

毎日30分程度の早歩きは、夏の冷え性予防に効果的です。

とくに、インターバル速歩がオススメ。これは「早歩き」と「ゆっくり歩き」を3分間ずつ交互に行うウォーキングです。血液の循環を促し、体温の上昇や代謝の向上が期待できます。

また、早歩きは隠れ冷え性を改善するだけでなく、リフレッシュ効果もあります。毎日のルーティンに加えて、インターバル速歩を実践してみましょう。

薬味やスパイスの摂取

薬味やスパイスには、内側から体を温める効果があります。たとえば、日常の食事に生姜やにんにく、唐辛子などを積極的に使った料理を取り入れるのがオススメです。

生姜は体を温め、血行を促進します。にんにくには抗酸化作用があり、血液をサラサラにする効果が期待されます。また、唐辛子は体温を上昇させる効果があります。

これらを料理のアクセントとして楽しみながら、冷え改善に役立てましょう。

体を温める呼吸法

体を温めるために効果的な方法の一つとして、手軽に取り組める「息止め深呼吸」があります。簡単ながら効果的な体温調整法なので、試してみてください。

  1. ゆっくりと鼻から息を吸い込みます。
  2. 3秒間息を止め、ゆっくりと息を吐き出します。
  3. この呼吸法を3回繰り返します。

この呼吸法は、内側から体温を上げ、体を温かく保つ効果があります。毎日の習慣として取り入れることで、隠れ冷え性による不調を軽減できます。

隠れ冷え性対策には漢方薬も有効

今回ご紹介したような隠れ冷え性を予防する生活習慣を心がけることは大切ですが、体の内側から根本的に体質を改善するためには漢方薬の活用もオススメです。

血行不良やストレスやホルモンバランスの変化による自律神経の乱れ、胃腸の働きの低下が、隠れ冷え性を引き起こすと考えられています。

隠れ冷え性を改善するためには、下記の働きを持つ漢方薬が用いられます。

  • 血流をよくして全身に熱を届ける
  • ストレスによる自律神経の乱れを改善する
  • 女性ホルモンのバランスを整える
  • 胃腸の働きをよくして、熱を作りだす

漢方薬を活用することで、隠れ冷え性を改善して健康な体を目指すことができます。

内臓冷え改善にオススメの漢方薬

五積散(ごしゃくさん)

疲れやすく、胃腸の弱い人に向いています。気(エネルギー)や血(栄養)の停滞による体内の冷えを改善します。また、水分代謝をよくする働きもあり、冷え、頭痛、腰痛、月経痛や更年期障害に用いられます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

肩こりやむくみがあり、冷え性の体質の人に向いています。血(栄養)と水の停滞による体内の冷えを改善します。月経異常や頭重、腰痛、更年期障害に用いられます。
適切な漢方薬を自分の症状や体質に合わせて選ぶことはとても大切です。不適切なものを服用すると、期待する効果が得られないだけでなく、状況によっては副作用が生じる可能性もあります。

最近、話題になっている「あんしん漢方」などもオススメ。薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。

あんしん漢方(オンラインAI漢方)

冷えによる不調にさよならして、快適な夏を過ごそう!

隠れ冷え性は自覚しにくいかもしれません。自分自身の体に意識を向け、まずは冷え性を予防する生活習慣を取り入れてみてください。さらに、漢方薬を利用して、体質改善を目指すのもいいですね。

隠れ冷え性に負けない体で、心地よい夏をエンジョイしましょう!

<監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

あんしん漢方(オンラインAI漢方)

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YOLO 編集部

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フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

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