夏風邪を予防して夏休みをハッピーに! 注意したい3大感染症の予防法
YOLO 編集部
- 2023年07月13日
夏風邪の正体は、ほとんどが感染症といわれています。 ただしひとくちに感染症といっても複数あり、とくに、ヘルパンギーナやアデノウイルス、手足口病などが夏に流行する感染症です。
今回は、漢方薬剤師の碇純子さんに、これらの感染症による症状や予防法について詳しく聞きました。
Index
夏の3大感染症に注意
夏風邪の代表的な感染症として、以下の3つをご紹介します。
ヘルパンギーナ
夏風邪の代表的な病気であるヘルパンギーナは、乳幼児によくみられる感染症です。原因となるコクサッキーウイルスが体内に侵入すると、39~40℃の高熱が発生し、喉や口の中に水ぶくれのような発疹があらわれます。発疹が潰瘍となり、痛みや食欲不振、全身のだるさ、頭痛などの症状があらわれることもあります。
子どもに多い風邪ですが、大人に感染する可能性も。大人が感染した場合は乳幼児よりも症状が重く、長引く傾向があるため注意が必要です。
アデノウイルス
アデノウイルスは、39~40℃の高熱が3~4日続き、喉の腫れや痛み(咽頭炎)、目ヤニや目の充血(結膜炎)などの症状を引き起こします。とくに、プールの水を介して、人から人へ感染するため、プール熱(咽頭結膜熱)と呼ばれます。夏に流行しやすい傾向にありますが、プールに入る機会の少ない冬にも発生することがあります。アデノウイルスには多くのタイプが存在し、約50種類のタイプが知られていて、そのなかには胃腸炎や肺炎、膀胱炎などを引き起こすものもあります。
手足口病
手足口病は、エンテロウイルスとコクサッキーウイルスが原因の感染症です。名前の通り、口腔内や手のひら、お尻、足の裏に水疱性の発疹があらわれます。乳幼児だけでなく、大人も感染することがあります。
大人が感染した場合は症状が重くなりやすく、全身の倦怠感や悪寒、関節痛、筋肉痛などがあらわれることがあります。
他にも季節に関係なく感染する病気が存在します。たとえば、新型コロナウイルスや胃腸風邪などにも注意が必要です。
夏風邪予防のポイント
では、夏風邪予防のポイントを3つご紹介します。
経口感染に注意する
夏風邪予防のポイントは、経口感染に注意することです。冬の風邪は主に飛沫感染が多いですが、夏はウイルスや細菌が口から体内に侵入する経口感染が多くみられます。
経口感染を予防するためには、以下の対策を実践しましょう。
手洗いを徹底する
トイレを使用した後、食事の前後、咳やくしゃみをした後など、こまめに手洗いを行いましょう。石けんと水を使って手をよく洗う時は、指の間や爪の下など、手の隅々も忘れずに。
飲食物の衛生管理
食品を扱う際には、食材の十分な加熱と衛生的な取り扱いを心掛けましょう。野菜や果物はよく洗ってから摂取し、生肉や生魚を調理する際には十分に加熱することが重要です。
エアコンによる冷え対策をする
からだの冷えは、免疫力の低下につながります。エアコンを使用する際は、適切な温度設定や室内の湿度管理に注意して、からだを冷やしすぎないようにしましょう。また、冷房による乾燥にも注意が必要です。こまめな水分補給や加湿器を利用して、乾燥対策を行いましょう。
免疫力を高めておく
感染症予防には、免疫力を高め、感染に抵抗できる体を作ることが重要です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスの管理、適度な運動などは免疫力を高めるサポートをしてくれます。また、ビタミンCが多く含まれるレンコンやジャガイモ、ビタミンEが多く含まれるブロッコリーなど、免疫力を高めるような栄養素を含む食材を積極的に摂取して、自身の健康状態に気を配りましょう。
免疫力を高めるには漢方もオススメ
生活習慣を整えることで感染症を予防することは大切ですが、免疫力を高め、根本から体質改善を目指す漢方薬を活用するのもオススメです。
免疫力を高めるには
- 自律神経のバランスを整え、ストレスによる疲労を減らし、睡眠の質を上げる
- 消化・吸収機能を改善することで内側から心と体を元気にする
- 血流をよくして体全体に栄養を届け、免疫力を高める
などの働きをもつ漢方薬を選びます。
漢方薬は、心と体のバランスを整えて、免疫力の低下を根本から改善を目指し健康な体作りにアプローチします。
免疫力を高めるのにオススメの漢方薬
清暑益気湯(せいしょえっきとう)
体力が虚弱で疲れやすい人に向いています。暑さで弱った胃腸を元気にして、体力を回復します。食欲不振、下痢、全身倦怠感、夏やせなどに用いられます。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
元気がなく胃腸の働きが弱っている人に向いています。消化吸収などの内臓機能の働きを高めることで、疲労を回復し気力を充実させます。食欲不振、疲労倦怠の他、病後や術後の衰弱にも用いられます。
自分の症状や体質に合った漢方薬を選ぶことはとても大切なことです。不適切なものを服用すると、期待する効果が得られないだけでなく、状況によっては副作用が生じる可能性もあります。
最近、話題になっている「あんしん漢方」などもオススメです。薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。
夏風邪を予防して、ハッピーに過ごそう!
経口感染による夏風邪の予防には、手洗いや食品の衛生管理、健康状態の管理が重要です。また、併せて漢方薬を利用することも手段の一つとして考えられます。自身に最適な対策を取り入れて、夏を健康で快適に過ごしましょう。
<監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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