生理前のイライラを緩和するセルフケア
YOLO 編集部
- 2023年11月07日
生理前のイライラは自律神経と関係
生理前になると、いつもイライラするし、大きな音が気になったり、あちこちに当たり散らしたい気持ちになってしまう人、いますよね?よく聞く月経前症候群です。これ、周りの人も神経使いますが、何より自分が一番ツライものです。何とか抜け出したい、少しでも緩和したいって思いませんか?
そもそも女性は、排卵前(生理の後)と排卵後(生理の前)では心身の状態がかなり異なりますが、排卵前のエストロゲンが多く出ている時のほうが、リラックスをつかさどる副交感神経が優位になっている、という報告があるのだとか。
また、加齢によって交感神経を優位にする能力は落ちないのに、副交感神経を優位にする能力は落ちてしまいます。これはどういうことかというと、年齢を重ねるとエストロゲンの分泌量が着実に減るため、副交感神経が優位になる能力が低迷すると考えられているわけ。
ということは?排卵後=生理前は、交感神経優位になりやすい、すなわち覚醒的、闘争的、緊張的な状態が高まる。元気ではあるし、仕事もがしがしこなすけれど、神経が逆なでされやすい時期とも言えるのです。
イライラしやすい人は呼吸法をルーティーンに
だから、少なくとも排卵後にぜひ取り入れたいルーティーンワークが呼吸法。中でも、吐くほうを長めにすることがポイントです。
呼吸は自律神経に影響を及ぼし、息を吸うことは交感神経と、息を吐くことは副交感神経とつながっています。そして交感神経は元気にさせ、副交感神経はリラックスさせる神経。呼吸は、それを唯一コントロールできる可能性のある方法です。
だから、生理前の交感神経が優位になりがちな時期、意識的に長く吐く呼吸をして、緊張しがちな体を緩めるのがオススメ。もちろん、これで生理前の体調不良をすべてよくなるわけではないけれど、心身が少しでもリラックスできると、自分の中に余裕が持てて、人への接し方も大いに変わってくるはずです。何より、イライラしやすい神経を休ませることにつながるので、いいことばっかりです。
一日5分の呼吸法ルーティーンを作ってみませんか?やってみると、呼吸法を5分行うのは思った以上に長いのですが、呼吸だけを意識している時間が5分持てたら、生理前の不調だけでなく、人生いろいろ変わっていくに違いありません。
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ライター:大嶋朋子
監修:高尾美穂/産婦人科専門医。スポーツドクター。女性のためのクリニック「イーク表参道」副院長。イーク表参道ではマターナル(周産期)ヨガを提供している
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