ハイヒールを履いた時、身体にはこんなに負担がかかってるって知ってた??
YOLO 編集部
- 2024年06月17日
女性らしさの象徴「ハイヒール」。美しいフォルムと履いた時の特別感は、女性に自信を持たせてくれるアイテムです。でも、毎日ヒールを履いている、もしくはヒールを常用している人も「脚によくない」というウワサは聞いたことがあるはず。街角でも、せっかく高いヒールでキメているのに、歩き方が乱れていてカッコよく見えない女性を見たことがありませんか?それは、体がハイヒールを履いた時の負担に耐えられていない姿なのです。
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部位別 ヒールを履いたらココに注意!
では、高いヒールを履くと体はどうなってしまうのでしょう?実はとんでもない負担がかかっていることがわかります。
首…前傾姿勢になるため頭の位置も前方へ。そのまま前を向くと必然的にアゴが上がる。首には、4~5kgと言われる頭の重さがかかり、肩こりやストレートネックの原因に!
肩…前傾姿勢になるため、背中が丸くなり、上半身ごと内側に巻き込みがちに。特に肩の位置が前方にずれることで「巻き肩」になるため、胸を開くことができなくなる。
腰…前方に偏った重心を、後方へ反ることで戻そうとするため、大きな負担がかかる。いわゆる“反り腰”の状態になる。本来は股関節が担うべき体重も腰にかかることに…。
股関節…体が前に傾くことで股関節も突き出され、脚関節が固定されてしまう。緊張しているはずのお尻はだらしなく下向きに下がり、太ももの裏は使われないので脂肪がつく一方に…。
足首…ヒールによってつま先立ちの状態で長時間固定されるため、足首が固まってしまう。ふくらはぎは縮こまって動かせなくなるため、アキレス腱に負担がかかる。
ヒザ…股関節が前方に突き出される影響で、大腿部が内向きに、ヒザは内転して、脚が全体的に内股に。少しかがんだ姿勢を強いられ、膝の内側で体重を支えることになるため、大きな負担が…。変形性ヒザ関節症や半月板損傷の危険も。
「履かない日」を作って脚をいたわる
改善策として最もシンプルな方法は、ヒールのない靴に切り替え、本来の姿勢や歩き方に戻すこと。でも、体に負担をかけているとはいえ、仕事や特別な行事など、TPOによってはヒールを履かなくてはいけない時もあります。そして、健康のためにと一生ハイヒールを履かないというのも、女性として寂しいもの…。それなら、履く前と後にきちんと体をメンテナンスするのが吉。履いた日の夜や、ランチなどの仕事の合間、週末に集中的にケアしてもOKですが、重度の負担を感じる前に予防策として、こまめにメンテナンスを行うのがベターです。また、週に数日「ヒールを履かない日」をもうけるのもおすすめです。
ヒールを履くなら体のメンテナンスもセットに
ヒールを履くにはどんなことに注意しておくとよいのでしょう?
まずは、正しい姿勢を取れるようにしておくこと。姿勢が悪いと体に負担がかかりやすくなります。次に首、腰、肩をほぐしたり、足首を回すなどストレッチをしてコリを常にリセットしましょう。逆に、お尻の筋肉、太ももの裏も使いにくくなるので緩みがち。筋肉トレーニングでしっかり引き締めることも忘れずに。
そして、メンテナンスをした後は、素足で歩きまわることが大切。足の裏全体を使って5~10分歩きましょう。ニュートラルなコンディションが体に記憶され、効果が数段アップするはず。
女性にとってハイヒールは切っても切れない関係。「ファッションには我慢が必要」というけれど、ハイヒールに履き負けてしまうのも残念なもの。不調で二度と履きたくなくなる前に、いつまでも履きこなせる体を作っておくことが、最上級のファッションスタイルになるのかもしれませんね。
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ライター:吉村立花
出典:『足からカラダをなおす本』
監修:山坂元一/ストレングス&コンディショニングトレーナー。株式会社VIDO代表取締役。アメリカの最新情報を加えた独自の理論を展開し、プロゴルファーやプロ野球選手、オリンピック選手など、100人以上のトップアスリートを指導する。
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