話のネタにもなる!私たちの体にある「骨」に関する基礎知識
YOLO 編集部
- 2024年08月29日
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美ボディにも直結! 骨の健康について知っておこう!
骨のことって意外に学んでいなくて、知らないこと満載。よく使う言葉「アライメント」だって、きちんとわかっていないのでは!?ということで、今回は、意外なところで目からウロコの骨についての基礎知識18。そうか、そうだったのか!と、読んでください!
01 呼吸とともに動く
呼吸とともに動き、深い呼吸であるほど骨は大きく動く。骨は体幹のみそれぞれがつながっていて、四肢は筋肉と靭帯でつながれている。
02 骨は壊れて成長する!?
いらなくなったところ、もろくなったところを、まず破骨細胞が酸や酵素で壊し始める。壊して、その中から流れ出るカルシウムは、血液に吸収され使われる。骨はカルシウムの貯蔵庫。そして、壊れたところは、骨芽細胞によって修復される。
03 骨のピークは20代
老化すると、壊すための破骨細胞の働きが弱くなり、なかなか骨が作られなくなるので、骨芽細胞も働かず、骨の代謝が起こりにくくなる。そうなると築40年、50年の家のように、骨が老化するばかり。骨のピークは20代なので、その後は意図的に代謝させるようにするべき。
04 ジャンプが利く
骨衝撃と言って、衝撃を加えるほど骨は強くなる。特にジャンプした後の着地時の衝撃がいい。着地の衝撃で繊維軟骨に刺激が入り、骨を強くする。
05 骨の後に筋肉を鍛える
骨のピークの後、筋肉は40代でピークに。これは家で例えるなら、柱を立て骨組みを造った後に外装が造られるのと同じ。だから、骨の成長期である10代にあまり筋肉をつけすぎると、負担が大きく、骨が成長しきれなくなる。骨が成長した後に筋肉をつけるべき。
06 40代以降は意図的な代謝が必要
骨ができた20代から、筋肉のピークを迎える40代までに、筋肉をつけていくといい。40代以降は、骨も筋肉も代謝を意図的に行うため、刺激を与え、細胞を壊していく。それにより新しいものが生まれようと働き出す。
07 薄いヨガマットがいい
特に薄いヨガマットがいい。分厚い運動靴を履いていると、骨に刺激を与えられず弱まっていく。だから、ヨガマットも薄いほどいい。衝撃に骨が反応するし、特にカカトは全身に衝撃を伝えやすい。ケガの予防としては、それなりに厚みが必要だが、着地をコントロールできるようになったら、薄いヨガマットにして、刺激を与えよう。
08 背骨のS字カーブには理想の角度がある
脊柱のS字カーブのナチュラルな角度は、頚椎が前弯35度、胸椎は後弯40度、腰椎は35度が平均。頚椎と腰椎は比例している。すごく首が凝る人は腰痛も同時にあるケースが多い。
09 脊柱は24個
脊柱は24個で構成されているので、最高で23度までしかねじれない。
10 背骨は反る動きは苦手
しかし、胸椎は12個も同時に動かすのでもともと動きづらい。かつ、ナチュラルに後弯しているので、反る動きには向いていない。より反れるようにするには、骨は肩甲骨を動かすこと。肩甲骨がスライドすることで、胸骨も動く。そうすると、反りやすくなる。
11 腰椎を後ろに引っ張る筋肉はない
腰椎を後ろに引っ張ってくれる筋肉はなく、前弯方向に引っ張る筋肉ばかり。それは四足歩行の場合、脚を後ろに引っ張る必要がないから、そういう筋肉が発達しなかった。
12 アライメントとは「地面に対して垂直か」
アライメントとは「並び方」や「配列」ということで、「重力に対して抵抗していない(地面に対して垂直かどうか)」ということ。地面に対して支えているものが90度を保っていられるか。例えば、まっすぐ立った時に、傾いていたら倒れようとして力が生じる。これはアライメントが崩れているということ。だから、床に横たわっているシャヴァーサナでさえ、アライメントがある。例えば腰がすごく反っている人は、アライメントが崩れているので体に負担がかかっている
13 骨がしっかりしているとすごい負荷にも耐えられる
骨の強さがピーク時の20代であれば、例えば大腿骨は300kgまで、脊柱はS字カーブがきちんとしていれば700kgまで耐えられる。だから、アフリカの人は頭に大きな荷物を持って歩ける。逆に言えば、体が傾いたら700kgの負荷を支えなくてはいけない、ということ。それだけにアライメントは重要。
14 体のバランスを取っているのは骨
体のバランスを取っているのはあくまでも骨格。アライメントが崩れた状態で姿勢を取っていると、崩れそうなものを支えるために力みが生じる。本来、アライメントが正しい姿勢をとっていれば力はいらない。キツイのは筋肉で姿勢を作っているから。また、骨は血流などエネルギーを回す役目もしている。アライメントが正しくないと、エネルギーも回らない。
15 脚をどこで支えているか
脚をどこで支えているかがポイント。支えている場所が、きちんと垂直の場所にあるか。背中を反った時に、脊柱を股関節で支えていれば負担がない。腰椎で支えてしまうと垂直が崩れる。例えば、前脚のヒザが前に出ていたら負荷がかかる。スネの脛骨に重力がかかりすぎることになる。
16 座りやすいのは4点で支える
坐骨が二つ床に着いて、ヒザが床に着いていれば、重力に対して軸を作りやすく、4点も使って体を支えているので、股関節の柔軟性さえあれば、座っていやすい姿勢。ただし、ヒザが着かないと、前に倒れようとするので股関節に負担がかかり、姿勢を保つのが大変になる。坐骨で腰いったいを支え、ヒザで大腿骨の重さを支えている。ヒザが着かないと大腿骨の重さが股関節にかかることになる。4点が着いていれば、骨盤に背骨が積み重なっていき、負担がない。
17 手、脚とも真下に押す
手、脚とも真下に押す。手が前、カカトを後ろに押すと、重力に逆らっていることになる。首はへそを見ることで、脊柱が前に落ちていくことを防いでいる。骨盤が前傾して、尾骨の指す方向も床に垂直になるように。
18 肩、ヒザを斜め上に
肩、ヒザが下に落ちようとするので、斜め上に引っ張れば伸ばすことができる。重力に対しては、必ず関節が引っ張られるので、それを伸ばすように調整する。
いかがですか?生きるための重要な土台、骨のこと。知らないことばっかりですよね。ちょっとした飲み会のネタとしても使ってみて!
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ライター:豊田紗江
監修:山坂元一
やまさかもとかず。ストレングス&コンディショニングトレーナー。株式会社VIDO代表取締役。アメリカの最新情報を加えた独自の理論を展開し、プロゴルファーやプロ野球選手、オリンピック選手など、100人以上のトップアスリートを指導する。
出典:『Yogini59』/ヨガ塾「骨についてきちんと知っておきたいこと」
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