しっかり呼吸できてる??いいことだらけの腹式呼吸のススメ
YOLO 編集部
- 2024年11月25日
呼吸の最大のミッションとは?
突然ですが、生きているって何でしょうか?それは、呼吸をしていること。呼吸は生命の営みにとって不可欠です。毎日毎秒繰り返し行われる呼吸のクオリティは、自律神経のバランス、脳の活動、心の状態、肩コリ、疲労、睡眠、そして肌の状態にまでも影響を及ぼしています。
呼吸の仕組みを簡単に言うと、息を吸って酸素を取り入れ、吐く息にのせて老廃物の二酸化炭素を排出する換気システム。取り入れられた酸素は、体の隅々にまで運ばれ、栄養素と結びつき、リン酸化という代謝によりエネルギーを作り出します。
ところで、呼吸の種類がいくつあるか知っていますか?腹式呼吸と胸式呼吸のふたつだけ?特殊なものを除き、実は普段私達が気づかないうちに行っている呼吸は5種類もあります。ストレス社会に生きる現代人は、その呼吸の状態が崩れてしまっているのです。
特に問題なのが「浅い胸式呼吸」。主に首まわりにある前、中、後ろの三つの射角筋、胸鎖乳突筋といった呼吸補助筋を使うため、腹圧の増減圧は少なく、呼吸は浅くなります。多くの筋肉を使うので、交感神経が興奮し続けてしまいます。疲れやすく、首・肩コリの原因にもなるのです。
疲労知らずで集中力アップ!腹式呼吸のススメ
理想的な基本の呼吸が「腹式呼吸」。使う筋肉が少ないため、リラックス度が高くなります。胸式呼吸に比べ呼吸の容量が多くなるのがポイント。吸う時には横隔膜が下がり、お腹が膨らみます。吐く時には横隔膜が弛緩し元の位置に戻り、腹部が軽く引き込まれます。ゆっくりと吐くことで副交感神経が活性化します。
滑らかな腹式呼吸を繰り返すことで、自律神経は安定し、心身に好循環が生まれるのです。常に行う呼吸だから、ちょっと意識するだけで変化が得られそうだと思いませんか?
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ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.69/「[最新版]呼吸のメカニズム」
監修:石井正則/医師。JCHO東京新宿メディカルセンター・耳鼻咽喉科部長。ヨガインストラクター。ヨガと現代医学の架け橋として東西を奔走。
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