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その腰痛、実はヒトとしての長〜い歴史に関係していた!?

ケガの予防のために鍛えよう

健康のため、スタイル維持のため、またはスポーツのパフォーマンスを上げるためなど。トレーニングをする理由は人それぞれですが、ケガの予防のためにも体を鍛えるのがオススメです。

悩まされている体の痛みで、圧倒的にその人数が多いのが「腰痛」です。椎間板ヘルニアなど病名がつくものもありますが、いまだにその6割以上が原因不明と言われています。それだけ、人間の体の中で腰は図抜けて弱い場所なのです。腰はなぜそんなに弱いのでしょうか?

腰はなぜ弱いのか

はるか昔、人間の祖先の形から考えてみましょう。
海に住む魚だったころ。当時の魚は、頭があって、すぐ背骨と全身を守る肋骨、そしてシッポがありました。そのころは全身が骨に守られていたのです。次に陸に上がるには手が必要となり、首のところの肋骨がなくなって、そこに手がつきます。

その次には陸だけで生活したいと、腰まわりの肋骨を失ってしまいます。そこが骨盤に変化して四本脚となり、全身を守ってくれていた肋骨が胴体だけになったのです。

だから今、肋骨という硬い守りの構造がなくなってしまった人間の首と腰はとても弱い、というわけです。

鍛えるべきところは腹筋、背筋、腹横筋

四本脚歩行の時には、背骨が天井の梁の役割を持ち、体重が分散されていましたが、二本脚で立ってしまうと、背骨が大黒柱に。その上半身の重さをすべて、腰椎の数平方cmで支えている状態になります。

脊柱のS字カーブは、そんな腰椎の大変な役割を、少し軽くするためのサスペンションの役割を果たしています。でも、そのS字カーブが何らかの原因で崩れると、逆に腰椎の負担に。連結する骨盤も、左右どちらかが高くなったり、前傾後傾の傾きが偏りすぎたりとトラブルを起こしやすくなり、そのたびに腰椎も連動して不調が起こります。

だから腰痛を整えるには、肝心の腰椎を守り、負担を減らすために、腰椎をぐるっと取り巻く筋肉である腹筋群、背筋群、腹横筋を鍛えることが、とても重要です。

見た目のためだけではなく、普通に生活する上で、これからも「健康で快適に」暮らせるか…。これらの三つの筋肉を鍛えるか、鍛えないかが大きくかかわってくる可能性が高いのです。

 

ライター:幸雅子
出典:『Training for Woman』vol.03/「カラダあってのトレーニングだから」
監修:高尾美穂/産婦人科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター、ヨガティーチャー。現在は婦人科医療、ヨガ、スポーツを三つの柱とし、自身が持つそれぞれの専門知識を伝えることで、女性達のよりよい選択に役立ちたいと考え、精力的に活動している。

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YOLO 編集部

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フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

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