「足が冷たいから靴下を履いて寝る」がダメなホントの理由
YOLO 編集部
- 2019年04月19日
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夏でも冷える!寝る時はどうしている?
冬の外出時はダウンコートに、カイロ。夏でもカーディガンが手放せない。ノースリーブなんてとんでもない!…そんな、年中冷え対策をしている人も少なくないのでは?
冷え対策で意外と困るのが、就寝時。布団を被っても足が氷のように冷たくなったまま、冷えでなかなか寝つけないという人も。実は、冷え対策で靴下を履いて寝るという人は、意外と多いそう。夏には、エアコンをつけて靴下を履いて寝るという人も。
確かに靴下を履いて寝ると、足元を温めることができます。でも、こんな迷信を聞いたことがあるはず。
「夜寝る時に靴下を履いて寝ると、親の死に目に会えない」
そう言われると、避けたほうがいいと思ってしまいますよね。
この迷信の由来は、亡くなった方に足袋と草履を履かせることから。「死に装束」を連想されるため忌み嫌われてきたのです。
しかし、迷信だけでなく健康的にも就寝時の靴下は体によくないのです。
足をふさぐと寝つきが悪化する
足が冷えていて寝つけないなら、その日は運動など体をあまり動かしていなかったのではないでしょうか。体を動かさないと体内の熱が生まれることがなく、一日中冷えた状態に。外からの熱に頼らざるを得ないほど冷たくなるのも仕方ありません。
疲労を感じていても、体を動かしていないため、脳だけが疲れている状態。足の冷えも手伝って睡眠の質が下がってしまうことになるのです。
では、就寝時に靴下を履くべき?
答えはNoです。
足は体の温度調節をしている部位。熱を放出して、体温を調節しています。ここをふさいでしまうと熱が頭に上ってしまい、さらに寝つきが悪くなってしまうのです。
足にかいた汗でさらに体を冷やしてしまうことにもつながるので、冷えていても靴下は避けるべきと言えます。
足の冷え対策はふくらはぎがカギ
着こんだり温めたりして外から熱を与えるのではなく、“自家発電”できるのが一番。
足が冷える人は、ふくらはぎの筋肉をしっかりつけるのが大切です。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれていて、下半身に血を巡らせるポンプの役割をしています。ふくらはぎをゴシゴシと摩擦するだけでも血が巡りだし、内臓にも末端にも血が巡って冷えを中から解消へ導くことができるので、まずは試してみて。
それでも足が冷たくて眠れない!というなら、レッグウォーマーを使ってみましょう。せめて足裏をふさがないようにしておけば、熱を放出することもでき温かく寝ることができそう。
レッグウォーマーは、ゆったりと足をどこも締めつけない作りのモノを選ぶこと。ゴムのきついものを履いて寝ると、ゴムの部分で血行を阻害して、また末端冷えを招くので要注意です。夏なら、綿麻のものを選べば、汗も吸ってくれて快適に眠れそう!
冷え解消はやっぱり運動が一番近道
モノに頼ると楽ではありますが、自分の力で冷えを解消する力が弱くなってしまいます。ちょっとした運動と知恵があれば、モノに頼らずに冷えない体にすることはできるはず。運動してゆっくりと睡眠を取れるようになれば、頭の神経が楽になって、血が巡るようになります。
足の冷えが気になるなら、ぜひ試してみては?
ライター:佐倉光
出典;『いますぐはじめる子宮活』
監修:奥谷まゆみ/「からだクリエイトきらくかん」主宰。のべ2万人の体を観察し、施術するよりも、体を動かしたり、使い方を変えて不調を改善する独自のメソッド「からだレッスン」を考案。直接指導のほか、全国各地で講演やワークショップを行っている。著書多数。
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