「マインドフルネス」って何?“心が整う”と話題の瞑想法とは
YOLO 編集部
- 2019年07月01日
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禅をルーツとする瞑想のメソッド
アップルやグーグルといったIT企業をはじめ、医療や教育など多様な方面から注目され、すでに活用されているメソッド「マインドフルネス」。アップルの創設者、故スティーブ・ジョブズ氏が傾倒したことでも知られる禅の精神をルーツとし、呼吸を意識することでありのままの自分に気づきを与えてくれます。
ヨーガ・ボディスキャンや座禅などさまざまな瞑想法を使って、呼吸をはじめとした“今、身体で起きていること”に意識を向けてくれるので、集中するほどにリラックスでき、穏やかな気分になれるんです。
マインドフルネスを漢語に訳すと「念」という漢字で表されています。仏教の世界で念は「今に心を向けた状態」を指し、現実をありのままにとらえられることを目的とするマインドフルネスを見事に言い当てています。
アメリカ発、体が喜ぶのがわかる禅
マインドフルネスは“逆輸入された禅”とも呼ばれています。マサチューセッツ大学医学大学院で教授を務める医学研究者ジョン・カバット・ジン氏が、無我を重んじる禅の思想をベースに科学的裏付けによってメソッド化し、それが広まって日本に届きました。
この開発には、世界中へ禅を広めた仏教学者・鈴木大拙氏の影響を強く受け、座禅のエッセンスを取り入れることになったと言われています。禅の世界には“不立文字(ふりゅうもんじ)”といって「文字や言葉による教義の伝達ではなく、体験によって伝えるものこそ本物だ」とする教えがあり、マインドフルネスはまさに体験することによって多くの人へと伝えられています。
集中力が増し、ストレスは低減
体で今何が起きているかを教えてくれるマインドフルネス。これによってストレスへの耐性は増し、日々の仕事や生活の質を高めることにも繋がることでしょう。そのためには前述のとおり、さまざまな瞑想法を用いて、まずは呼吸を意識します。
普段あまり意識することのない呼吸ですが、しなければ生きていくことはできません。息を吸い、自分の身体にどう入っていくのか。そして吐いたときにどうやって出ていくのか、そういった普段意識していないことに意識を向けるだけでふっと気持ちが落ちつくような感覚になるはず。
そうしてその呼吸に慣れてきたら手足や臓器など、全身に意識を向けていきましょう。今この瞬間のありのままに気づき、そしてそのことに囚われないようになることで、心身を整えることを始めてみませんか。
出典:『自律神経を整える本』
ライター:YOLO編集部
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