生理前のイライラ、何を食べれば改善しますか?
YOLO 編集部
- 2019年09月10日
エステティシャン・鍼灸師として豊富な経験を持つ森田真理先生。女性ホルモン研究家でもあり、不妊や産前・産後ケア、生理トラブル、更年期障害といった女性特有の症状に特化して治療をされています。今回は、生理前のイライラを改善する食事についてうかがいます。
オススメは、赤身の肉
生理前、精神的に不安定になるのは、仕方がないとあきらめてしまいがち。でも、もしかしたら食べるものを変えることで改善されるかもしれません。真理先生がまず指摘するのは、無排卵月経の可能性です。
「生理前にイライラしたり、落ち込みやすくなったりする方は、無排卵月経の可能性があるんですね。女性ホルモン・プロゲステロンがうまく分泌していない可能性があります。実はプロゲステロン自体、自然な抗うつ剤として働く作用を持っているんです。ストレスが過剰にかかっていたり、栄養不足だったりすると、たとえ若くても、実際には女性ホルモンがわずかしか分泌していない場合があります」
思い当たる人は、基礎体温をつけてみてもいいかもしれません。
「食事で生理前のイライラや落ち込みを改善するには、赤身の肉がオススメです。赤身の肉を食べると、幸せホルモンとよばれるセロトニンが多く分泌されるので、脳が満足したり幸福感が持続しやすくなったりするんですね」
快眠や精神の安定を促すホルモン・セロトニンを作るのは、「トリプトファン」という栄養素。赤身肉には、このトリプトファンが豊富に含まれているのです。
スイーツで感じる幸せは“一過性”
「甘いチョコなどのスイーツを食べると一、瞬幸せな気分に包まれるんですけれども、実はこれは重大な間違いなんです」
砂糖を摂ると脳内でセロトニンが分泌されるので、幸せな気分になります。でもこれは、言ってみれば麻薬のようなもの。気持ちよくなるために砂糖を摂るようになり、こうなると依存症と言えます。
「セロトニンはトリプトファンからできているので、甘いお菓子自体はセロトニンの材料にはなっていません。『甘いものを食べるとリラックスできる』と信じてチョコやクッキーを食べてしまうと、ますますやめることができなくなってしまうんですね。それで摂取量も次第に増えて、感情のコントロールが難しくなってしまうという悪循環があります」
気持ちを安定させたかったら、スイーツより赤身肉を摂りましょう!
ライター:沢田聡子
監修:森田真理/Mari鍼灸Salonオーナー。痩身・美容鍼灸家として人気が高い。オリジナルブランド「ぎんざ美人灸」を持つ。
参考サイト:「実は医師に多い?『うつ』は食事で改善できる!」DtoDコンシェルジュ(総合メディカル株式会社)
「甘いものがやめられない!砂糖依存症」eo健康(株式会社オプテージ)
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