【胃の不調を改善】胃痛、胃もたれ、二日酔いに効くツボ
YOLO 編集部
- 2019年12月06日
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ツボ押しで胃をしっかりケア!
身体と心の状態を体表に現す症状を改善する「ツボ」は、東洋医学に伝わる刺激ポイントです。
食べ過ぎや飲み過ぎはもちろん、日々のストレスや疲れなどにより影響を受けやすい胃をしっかりケアしてあげましょう。
今回は胃痛、胃もたれや二日酔いを解消するツボをご紹介します。
ツボとは?詳しく知りたい人はまずこちらから!
→「ツボを効果的に利用するために知っておきたいこと」
胃痛を解消するツボ
暴飲暴食やもともと胃腸が弱いという理由のほかに精神的な影響でシクシク痛むことも。ストレスの原因を取り除きつつ、上手にセルフケアをしましょう!
①頭維(ずい)
②地倉(ちそう)
顔の口角の横には地倉(ちそう)というツボがあります。胃の調子が悪いと、このあたりに吹き出物ができたり、荒れたりすることがありますが、胃の経絡上にあるこのツボは胃の緊張をゆるめ、働きを整えます。
食前に押すと食べ過ぎ防止になるともいわれているので、つい欲張って食べてしまう人にもおすすめ。額の両脇には胃経の一番上のツボ、頭維(ずい)もあります。
★「胃経」は身体のどこを通っている?
詳しくはこちら→ツボとツボを結んでいる線は何?
③胃兪(いゆ)
胃のちょうど後ろあたりにある胃兪(いゆ)は慢性的に胃の痛みに悩まされている人におすすめです。
④内関(ないかん)
⑤梁丘(りょうきゅう)
急な痛みのときには、腕の内側、心包経の内関と太ももの上、胃経の梁丘のツボも効果的です。
【胃痛を解消する頭のツボ】頭維(ずい)
額の角の髪の生え際あたりの場所。物をかむと筋肉が動くところ。「維」は角という意味で、額の角にツボがあることから名づけられたといわれています。
3本の指の頭をツボに当て、頭の中心に向かうような感じで軽く押します。
【胃痛を解消する顔のツボ】地倉(ちそう)
唇の両端。口角のすぐ横のややくぼんだところ。胃の働きを整え、食欲のコントロールにもいいとされます。口の回りのたるみやしわの予防にも効きます。
両手の中指の腹をツボに当て、口角を軽く上に引き上げるように押します。強過ぎると皮膚を傷めるので、気持ちいいと感じる程度に優しく押しましょう。
【胃痛を解消する背中のツボ】胃兪(いゆ)
ウエストのくびれた部分の背骨から、上に指3~4本分、左右に指2本分離れたところ。胃の症状全般に効果があります。
こぶしをツボに当て、もう一方の手で押します。こぶしを痛めないように注意。
【胃痛を解消する手のツボ】内関(ないかん)
手首の横じわから指3本分ひじ方向に寄ったところ。緊張をほぐし、自律神経を安定させます。
親指の腹をツボに当て、残りの指で腕を支えながら垂直に押します。
【胃痛を解消する足のツボ】梁丘(りょうきゅう)
太ももの前面、ひざの皿の外側の上端から指3本分上がったところ。胃けいれんにも効果があるツボです。
両手の親指がV字のかたちになるようにツボに当て、指の頭を押し込みます。
胃もたれを解消するツボ
つい食べ過ぎたり、ストレスで胃が弱っていたり。食後に胃もたれを感じたら、胃腸の機能を高めるツボで消化を促しましょう。
顔には胃経が走っており、胃の不調に働きかけるツボがたくさんあります。
①頬車(きょうしゃ)
②中府(ちゅうふ)
頬車はかむ筋肉の上にあるツボ。唾液の分泌を促すことで消化を助けます。
中府の「中」は内臓、特に胃腸を意味し、「府」は集まるところ、という意味。ここは肺経のツボでありながら、「胃腸からの気が集まる場所」だともいえるのです。
③梁門(りょうもん)
みぞおちにある梁門は「いっぱい食べて、お腹がパンパン!」というときに有効なツボです。
④手三里(てさんり)
また、食べ過ぎた翌日には、腕の手三里のあたりが張っていたりすることも。押して胃腸の働きを活発にしましょう。
【胃もたれを解消する顔のツボ】頬車(きょうしゃ)
顔のえらの部分から指1本分ほど上のあたり。あごの力を抜くとややへこみ、歯を食いしばると筋肉が盛り上がるところ。顔のたるみにも効きます。
3本の指の腹をツボのあたりに当てて押します。ぐるぐると円を描くように回してほぐすのもよいでしょう。
【胃もたれを解消する肩のツボ】中府(ちゅうふ)
鎖骨の外側の下のくぼみから指1本分ほど下のところです。
せき、たん、ぜんそくなど呼吸器の症状によく、肺機能を高めます。呼吸が深くなり、緊張を緩和する効果もあります。
鎖骨の下のくぼみに3本の指の腹を当て、押しながらぐるぐると円を描くように、気持ちいいと感じる程度でほぐします。
【胃もたれを解消するお腹のツボ】梁門(りょうもん)
みぞおちとへその中間から指3本分外側に離れたところ。
胃痛、食欲不振など胃腸の症状全般に。腰痛や足に力が入らないときなどにも効果があります。
両手の指の頭をツボに当て、上半身を前に倒す動きを利用して押し込みます。力を入れ過ぎて指を痛めないように注意!
【胃もたれを解消する腕のツボ】手三里(てさんり)
ひじを曲げたときにできるしわの外側の端から、手首に向かって指3本分ほど離れた盛り上がったところ。肩こり、身体のだるさにも効きます。
ひじを曲げ、反対側の親指の腹をツボに当てて押します。痛みを感じる人が多いツボなので、痛過ぎない程度にゆっくりと押しましょう。
二日酔いを解消するツボ
吐き気、だるさ、頭痛……。つらい二日酔いの症状を少しでも早く改善するためには、何よりも肝臓の機能を回復させることが大切です。
①百会(ひゃくえ)
②頷厭(がんえん)
③懸顱(けんろ)
④懸釐(けんり)
⑤曲鬢(きょくびん)
⑥卒谷(そっこく)
「百の経脈(経絡)が出合う」という意味の百会は督脈にありながら、肝の経絡ともつながっており、頭痛にも効果があるツボです。
また、「肝」の弱りは胆経に現れるとされるので、頷厭・懸顱・懸釐・曲鬢・卒谷も押さえておきたいツボ。ここをほぐすことで身体のむくみやだるさが緩和します。
⑦期門(きもん)
⑧太衝(たいしょう)
二日酔いのときに欠かせないのは肝経の主要なツボとして肝機能を高める期門と太衝。
期門はちょうど肝臓の位置にあるツボです。押して刺激することで肝臓の疲れを取ります。
日頃からこれらのツボを押して、二日酔いになりにくい身体を目指しましょう。
【二日酔いを解消する頭のツボ】百会(ひゃくえ)
耳の上の先端から頭頂へ向かってまっすぐ結んだ頭の中心点。頭痛、不眠、イライラなどさまざまな不調に働きかける万能のツボです。
両手の4本の指の頭をM字のかたちでツボに当て、押し込むようにして刺激します。手根を使って押してもよいでしょう。
【二日酔いを解消する頭のツボ】頷厭(がんえん)・懸顱(けんろ)・曲鬢(きょくびん)・懸釐(けんり)・卒谷(そっこく)
こめかみの上のほうから耳の回りにかけては胆経が走り、重要なツボが点在しています。セットで刺激して側頭部全体の緊張を取るとよいでしょう。
両手で側頭部を包み込むようにして、手根をツボのあたりに置き、押しながら持ち上げるように優しくほぐします。
【二日酔いを解消するお腹のツボ】期門(きもん)
乳首の真下、肋骨の下の端のあたり。肝臓の機能を改善します。ここをほぐしておけば、二日酔いや悪酔いの予防にもなります。
両手の指の頭を肋骨の下に当て、上半身を前に倒す動きを利用して押し込みます。あまり強く押し過ぎないように注意してください。
【二日酔いを解消する足のツボ】太衝(たいしょう)
足の甲の親指と人差し指の骨が交わるあたりのくぼみ。肝機能に働きかけます。生理不順など婦人科系の症状にも効果があります。
親指を足の裏に置き、3本の指の頭を引っ掛けるようにツボの位置に当てて、押し込むように刺激します。
胃痛や胃もたれ、二日酔いを解消するツボを紹介しました。つい食べ過ぎたり、ストレスで弱っていたりすると痛みやすい胃。優しくほぐしてしっかりとケアしていきましょう。
出典:『顔と頭のツボ押しセルフケア』
監修:石垣英俊/鍼灸あん摩マッサージ指圧師、国際中医師
モデル:田島有紗
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