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ヨガのポーズを取るときに一番大切なことってなに?

ヨガのポーズ、つまりアーサナを取ることだけがヨガではないけれど、それでもやはり基本中の基本。ヨガの教典「ヨーガ・スートラ」に書かれているアーサナについての記述から、つい忘れがちな「ヨガで大切なこと」を紹介。

アーサナとは?

ヨガについての全てが書かれている「ヨーガ・スートラ」。ヨガを学び、より深めていきたい人は一度は目を通してほしい一冊です。ここに「ヨガとは何か」「アーサナとはどうあるべきか」が書かれています。「ヨーガスートラ」第二章に、「Sthira Sukham Asanam(スティラ・スッカム・アーサナム)」という一文があります。Sthiraとは「安定した」、Sukhamとは「快適な」、そしてAsanamは文字通り「アーサナ」です。

アーサナはサンスクリット語の座るという動詞の変形で、座り方や座法と訳されます。安定していて快適な座り方により呼吸と感覚を統制し、瞑想へとつなげるという流れ、これが八支則。逆にいうと、アーサナとは瞑想を行うための快適で安定した座り方であるということです。

 

ハタヨガでのアーサナ

後に座法だけでなく立位や臥位などのポーズを行うハタヨガが生まれますが、それも根本の考え方は同じです。「座り方」だけではなく「姿勢」と広く捉えられるようになっただけのこと。立ちポーズであっても、寝たポーズであっても、それぞれ瞑想できるほど安定し、快適な状態であることが求められるということです。

ハタヨガは硬くなっている部分をほぐし、弱い部分を鍛え、内臓に活力を取り戻し、神経を良好な状態に持っていきます。そして瞑想ができるくらいの体に整えるという「自己整体」という側面もあります。

今度ヨガの練習を行う時は、どのポーズを取るときも「安定して快適かどうか?」を意識しながら行ってみてくださいね。

 

監修:綿本彰

日本ヨーガ瞑想協会会長。ヨガ指導者。国内外でヨガの指導、指導者の養成に当たる。さまざまな切り口でヨガの出版物をリリースする。

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大嶋朋子

編集デスク

大嶋朋子

株式会社Lotus8編集統括マネージャー。心理カウンセリング、傾聴を学び、判断基準を「ヨガの八支則」のヤマ・ニヤマにおいて、日々、女性の心と体について知識を深めている。

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