浜瀬海のノーズライディング相談室 vol.2
NALU 編集部
- 2021年10月26日
ルーキーでグランドチャンプに輝いた異才ロングボーダー浜瀬海にノーズライディングのアレコレを質問。ノーズにもう一歩近づくヒントが見つかるかも!?
◎出典: NALU(ナルー)no.118_2020年10月号
Index
Q6. 2歩と4歩のウォーキング、どのように使い分けている?
ホレた波には2歩、トロめの波は4歩。
波によって使い分けています。テイクオフした瞬間からホレ上がって来て、ファーストセクションで、もうノーズをしないとダメという時は2歩。逆に、波の先の方がホレていて、カールの先がトロかったとしたら待たなきゃいけないじゃないですか。その時間がムダになりスピードも出なくなってしまうから、1、2歩目でまずは加速して、ホレたセクションに合わせる時に4歩目を出します。ホレ上がって来たり速い波は2歩、比較的トロい波は4歩というのが基本的な使い分けです。
Q7. ハングテン、神ワザすぎるんですが。
波がホレ上がる前が勝負!
最初は波のホレ上がる前のうねりの所からテンをかけてあげると、比較的やりやすいかもしれないですかね。ちょっとでも波の中に入ってしまうと、バランスを崩しやすい。とにかく波の上から、波の中に入れながらという意識を持つといいです。
Q8. バックサイドでノーズライディングをメイクするコツは?
フロントより簡単なのでは。
バックサイドの方が、比較的ビギナーでも早く歩ける人が多いんです。おそらくフロントサイドだと、波が見えているから、気持ちよく走りすぎてカールから抜けすぎてしまいノーズが刺さってしまうことが多いのでは。逆に、バックサイドだとあまり見えていないから、意識せずに感覚的にカールにセットしているんです。練習を重ねれば、きっと上達しますよ。
Q9. どんな波で練習したらいい?
ハラ~ムネの厚くてトロい波。
ビーチの厚くてトロイ波がいいですね。速くてちょっとダンパー気味なワイドな波だと、練習しづらいと思います。サイズはハラ~ムネくらい。波が小さすぎると、ボードが走っていかなかったり、カールを見つけづらい。大きすぎると、気持ちがあせって「何かやらなきゃいけない」という意識が強くなって、もうガチガチになって難しくなってしまいます。
Q10. ノーズライドに向いているボードは?
“上”を目指すのなら、断然シングルフィン!
ノーズライディングの上達を練習するなら、シングルフィンがいいです。スタビだとフラつきますし、最初だと悪いクセがついてしまうんですよ。自分の足でコントロールできるのでごまかせてしまう。シングルフィンは、 重いし固いしもう何もごまかせない。いつもスタビに乗っている人がシングルフィンにすると絶対にコケるんですよね。変な体重のかけ方をしてしまうから。逆にシングルフィンからスタビに入った方が、上手くなると思います。自分自身もロングボードはスタビから始めてシングルフィンに乗ったんですけど、「シングルからスタビをやっておけばよかったな」と思っています。ノーズのスピード感がシングルフィンとスタビだと全然違う。そのスピードで乗れるようになってくれば、必然的にノーズライディングは上手くなると思います。
Q11. 浜瀬プロにとって ノーズライディングとは?
楽しい! のひと言。
ただただ、楽しいものです! だから、ノーズライディングは単なるテクニックではないんです。ロングボードだけでなくミッドレングスやフィッシュでも、ノーズをしますよ。自分でも感じていますが、ちょっと変態ですね(笑)。楽しくて、本当に奥が深いと思います。
浜瀬海
1997年生まれ、平塚市出身。 14才という当時最年少記録でショートボードのプロ資格を取得。19才でロングボードのツアーでルーキーながら2年連続JPSAグランドチャンピオンに。独自のメソッドを駆使したプラ イベートスクールも好評だ
浜瀬海のノーズライディング相談室 vol.1 はこちら>>>
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NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
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