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本場カリフォルニアのリアルなサーファーズハウスが見たい! vol.1|サンディエゴ・カールスバッド

本場カリフォルニアのリアルなサーファーズハウスは、サーファー独自の感性に満たされた個性的なものばかり。しかしそこに共通するのは、“豊かに暮らす遊び心”。そんな夢の城を、私達は敬愛を込めて“Surf Shack(サーフ小屋)”と呼ぶ。

NALU本誌の人気連載vol.1は、映像ディレクターとして、世界中を飛び回るラッセル・ブラウンレイ。東海岸で生まれ育った彼は、定住の地に選んだカールスバッドで、愛おしき家族と素敵な時間を共にするためのカリフォルニアハウスを手に入れた。そんな彼にとってこの家は、いつでも波乗りを存分に楽しめる‟サーフシャック”なのである。

「サーファーズハウス」
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念願だったサーフスポット近くの家

ラッセルとブリアーナが、この家に引っ越して来たのは9年前。それまではカーディフのビーチフロントのアパートに2年間住んでいたが、家の購入を思い立ち、ふたりで家探しを始めたそうだ。サーフスポットに近いという条件さえ満たされればいいラッセルに対して、細かな希望が多いブリアーナが気にいる家はなかなか見つからなかったというが、家探しを始めて9ヶ月ほど経って今の家をブリアーナが見つけた時、ラッセルは仕事でインドネシアに出張中。帰国したその日に大急ぎで購入手続きをし、ようやく念願の家を手に入れたのだと言う。

▲この家が建てられた1964年当時から、ガレージドアはそのまま残されている。一部痛みはあるものの、白い壁とのマッチングが良く、個性を引き立てている

▲バックヤードに張られたグローブライトやツインのティピが、ここで過ごす幸せ時間を作り出す。決して広くはないが、家族にとってかけがえのない空間だ

バランス良く仕上げられた、家族のための空間

1964年に建てられたこの家は、オリジナルのウッドドアのガレージと、玄関へ続くテラコッタタイルが暖かい雰囲気で訪れる人を招き入れる。玄関ドアを開けると、リビングルームとその奥に続くダイニングエリア、バックヤードまでが見渡せるオープンスペースが広がる。もともとは4ベッドルームだったこの家だが、一部屋をつぶして抜け感のある広い空間を作り出している。彼らのお気に入りのリビングルームは、白い壁にシーリングパネルを取り払った白い天井、オリジナルのビームも白にペイントされ、スカイライトから差し込む光を受けてとても明るく広々として気持ちがいい。キッチンキャビネットはオリジナルのままだが、ブリアーナのフェイバリットカラーであるライトブルーにペイントし直したことで、ビンテージ感とポップさが程よくマッチしたスタイルになった。また一人娘のマグノリア用のおもちゃのキッチンも同じブルーでペイントされ、ダイニングにあるオーダーメイドのイタリア製ベビーチェアも落ち着いた色合いなので、キッチンとダイニングエリアの統一感は、とても上手に保たれている。

▲海に行かない時間は必ず家族と過ごす

▲淡い水色にペイントされたキッチンキャビネットが個性を主張

▲ハイセンスなセラミック類のチョイス

▲ビンテージ家具もコットンカバーで新しい表情に

▲玄関へと続くテラコッタタイルが優しい表情を作り出す

▲室内には小さな一人娘マグノリアのTOYも沢山あり、それぞれがデザインされ部屋の雰囲気を壊さず馴染む

▲天井に張り巡らされた白いビームはグローブライトで装飾

▲パン類をハングしキッチンのアクセントに

バージニア州出身で、幼少期には5年間沖縄に住んだこともあるというラッセル。身長195センチの大柄なショートボーダーである彼が、サーフィンを始めたのは12歳の時。映像ディレクターとして世界中を飛び回るラッセルは、ファミリーで旅に出る事も大好きだと言う。すでに世界70カ国以上を訪ね、日本の新島や九州にも撮影のために訪れた事があるそうだ。

彼にカリフォルニアに来た理由を尋ねると、ここにはブリアーナがいて、映像関係の仕事のチャンスがあって、サーフィンができるからだという。一方、住む家の条件は? と聞くと、小さい部屋があってサーフィンができる環境があれば十分という彼は、20本を超えるサーフボードを除いては、基本的にはミニマリストなのだ。

▲ショートを中心に、20本以上のサーフボードをコレクション。こうしたカットにもさり気なく愛娘を入れてしまう、センスの良さに脱帽

一方カールスバッドの近くで生まれ育ち、地元のブランド、“REEF”のシューズデザイナーとして活躍するブリアーナは、たまに気が向いたら海に行き波乗りする程度。どちらかというとサーフボードそのものの美しさに魅力を感じるようで、ラッセルが気に入って買ってきたサーフボードでも、ブリアーナのアンテナに引っかかったボードは、部屋のインテリアになってしまうようだ。そのためラッセルの友人が作ったウッドフィッシュボード(Grasshopper Surfboards)と、マーブル模様の黒いボード(Haydenshapes)は、一度も使うことなくリビングのディスプレイになっているのだ。

インテリアのデザインを考えたり、小物やアートを選ぶのが好きだと言うブリアーナは、ロングビーチやパサデナのビンテージフリーマーケットにも脚を伸ばす。世界各地で手に入れたお気に入りの小物があるにもかかわらず、雑多な感じにならないのは彼女のこだわりと、類まれなるセンスの良さからなのだろう。

▲家族のお気に入りスペースは、ベイウインドウの下に設けられたデイベッド。ハイセンスな装飾品の大半は、ブリアーナがフリーマケットなどで入手してくる

 

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NALU 編集部

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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

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