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初心者のためのサーフボードの選び方|サーフィンの基本

サーフィンをやったことがない人が自分に合ったボードを探すのは困難を極める。しかしいくつかのポイントを抑えれば、適したサーフボードをチョイスできるだろう。ここでは、初心者のためのサーフボードの選び方を紹介する。


「サーフィンの基本」
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間違いない一本目のボード選びのコツ

ビギナーがサーフィンをする上で最も多くぶつかる壁、それはパドリングだ。体力のないビギナーはまともにパドリングすることができず、テイクオフどころか沖に出ることも難しいだろう。

しかし、そのパドリング力の弱さを補う方法がある。それがビギナー仕様のサーフボードを使うということだ。つまり、レベルに合ったサーフボードをチョイスするということで、それはビギナーにも当てはまる。

では、ビギナー用の1本目のサーフボードはどんなものがいいのか。ずばりファンボードと呼ばれるタイプがいいだろう。これは前のページで述べたショートボードでもハイブリッドでもガンでもロングボードでもない。その名のとおり、誰もが楽しめるように設計されたサーフボードだ。

特徴として抑えるべきポイントは7つある。十分なボードの長さ、幅、ノーズ幅、テール幅、厚みと、抑え気味のノーズロッカーとテールロッカーだ。

ポイント1:十分なノーズ幅

ノーズの幅は広めの設定のボードがおすすめだ。ノーズ幅は狭いほうがボードを動かしやすいが、操作性を犠牲にしても、幅の広い安定感のあるボードを選ぼう

ポイント2:長めのボードサイズ

長ければ長いほどいいというわけでもないが、十分な長さがあるボードは浮力もあり、パドリングが楽になる。最低でも7’以上の長さをチョイスしよう

ポイント3:全体的に幅広のサイズ

ノーズだけでなく、ワイデストポイントを含む全体のボード幅が幅広いほうがビギナーには向いている。これで浮力と安定感を得られる

ポイント4:十分なテール幅

テールも絞られた形状のものではなく、分な広さを備えるものを選ぶようにしよう。これだけでパドリングも容易になり、テイクオフの習得も早くなるはずだ

ポイント5:抑えめのノーズロッカー

ノーズ部分の反りを表すノーズロッカーが強いボードは、パドリング時に抵抗を生み出し、スピードが出ないためビギナーには向かない

ポイント6:全体的に十分な厚さ

薄いボードは全体的な浮力がないので、パドリングするのが難しくなる。反対に、厚めの設定のボードは十分な浮力が推進力を生み、パドリングを容易にする

ポイント7:抑えめのテールロッカー

ターンのときに必要となるテール部分の反りであるテールロッカーは、ビギナーには無用の長物と言っていい。テールが反ってないボードを選ぼう

2本目のボードチョイスはスタイル次第

サーフボードを手にするときに、まず知らなければならないのは自分自身のことだ。どんなサーファーになりたいのか。どんなサーフィンを目指すのか。今すぐ目指すライディングができなくてももちろん問題ない。自分がこれから進むサーファー像を想像するだけでも楽しくなってくるはずだ。

1本目のファンボードから2本目のボードに買い換えるとき、その目指すべきサーファー像がわかってないと、どんなボードにしていいか迷ってしまう。サーフボードは安い買い物ではないからこそ、じっくりと考え、いろんなサーファーのスタイルを写真や映像、海で観察しながら決めていこう。

2本目のボードに買い換える際は、大まかにいってショートボードに進むか、ロングボードに進むかの二者択一だ。アグレッシブなサーフィンが好きな人はショート、ゆったりとしたサーフィンを楽しみたい人はロングに狙いを定め、自分に合ったサイズのものを選ぶようにしよう。

ショートでラディカルなアクション

サーフボード自体を自分の操作で素早く動かし、波を切り刻むようなアクションが好きな人はショートボードが向いている。2本目のボードは短く、細く、薄くしていくのが正解だ

ロングでゆったりクラシカル

波のブレイクに合わせながら、ゆったりとクルージングするようなサーフィンが好きな人はロングボードがおすすめ。9’の長さがある大きなボードを選ぶようにしよう

波が変わればフィンも変わる

乱暴な言い方をしてしまえば、一本のサーフボードであらゆる波を乗りこなすのは不可能だ。とんでもなく大きな波が割れているときは、それなりの長いボードが必要になってくる。またホレた波でサーフィンするときは同じ長さでもロッカーの強いもののほうが適している。

サーフボードのフィンについても同様だ。最近はFCS、Futures.を始めとした着脱式のフィンシステムが主流となりつつあり、誰もが気軽にフィンを取り替えられるようになった。そこで、波がある程度大きくなったときには、ボードの前にフィンを大きめのものに取り替えることをおすすめしたい。大きな波のときに小さなフィンをつけていると、波のパワーに小さなフィンがマッチせず、乗っているときに安定感を失ったり、ターンのときにフィンが抜けてワイプアウトしたりしてしまうからだ。逆に波が小さいときは小さめのフィンを選択するほうが操作性が上がり、マニューバしやすくなる。

スモールコンディションのときは小さめのフィンがおすすめ。水への食い込みが少ないためターンがしやすく、サーフィンをより楽しめる
特にショートボードの場合、着脱式のフィンシステムが一般的になっている。その利点を生かし、波に応じて積極的につけ替えていこう
波が大きくサイズアップしたときは、フィンも大きいものに取り替えたい。さもないとフィンが波の巨大なパワーに負けてしまうからだ

いろいろなボードに乗るメリットとは?

2本目のサーフボードのタイプが決まったら、さあ買いましょう! となるところだ。だが、ちょっと待っていただきたい。目的とするタイプのボードがどんな乗り味なのか実際に試せるなら試したほうがいい。

通常なら売り物のサーフボードを試し乗りすることはできない。だが、メーカーやサーフショップによっては、試乗会を開催している場合がある。その試乗会を積極的に利用すれば、どんなボードが自分に合っているのか、実際の購入前により理解を深めることができるのだ。もちろん細かいサイズはリクエストできないが、スタッフと相談しながら試乗をし、それを元に購入するサイズを決めていけばいい。狙っているボードブランドがあれば、そのブランドを扱うショップかメーカーに問い合わせてみるのも手。もし狙っているブランドがなかったら、ひとまず近くのサーフショップに顔を出して試乗会のことを尋ねてみるべき。

トッププロも実際にさまざまなボードをテストして自分に合った調子のいいボードを見つけていくのだ

プロは全員カスタムオーダー

サーフボードの購入方法は主に2種類だ。サーフショップに置いてあるストックボードを買うか、サーフショップでスタッフと相談しながら、オーダーシートに長さや幅、厚み、テール形状などの数値やパーツのタイプを記入し、自分専用のボードを仕立ててもらうカスタムオーダーという買い方のどちらかだ。それぞれ利点があり、ストックボードは実際に購入するボードを手に取り、目で見て触ることができ、カスタムオーダーは細かいところまで自分の好みを反映することが可能。プロサーファーの場合は、自分がどんなボードをほしいのか詳細にわかっているため、全員がカスタムオーダーでボードを作ってもらう。

なお、ウェットスーツも同様に2種類の購入方法がある。ストックのウェットは実際に試着ができ、カスタムオーダーは細かい部位まで採寸をした上で自分の体にぴったりなウェットを購入できる。なお、ウェットの場合もプロは全員がカスタムオーダーだ。

サーフボードもウェットもできれば試してから購入したいものだ

 

はじめてサーフボードを購入する人はもちろん、2本目の購入を検討している人も、ポイントを押さえて自分のスタイルや好み、予算にあったサーフボードを選んでみよう。

「サーフィンの基本」はこちらから。

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NALU 編集部

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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

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