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悩める女子サーファーいらっしゃい!クロスステップを成功させたい|サーフィン講座

その巧みなテクニックにファンの多いプロロングボーダーの島尻裕子さんが、毎回女性サーファーをゲストに迎え、ライディングに関するお悩みを解決するこの企画。ロングボーダーの憧れであるウォーキングには意外なコツが。今回は、ちょっとした意識で変わるコツを教えてもらいます。

「悩める女子サーファー
いらっしゃい!」
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今回のお悩み「クロスステップを成功させたい」

ゲスト:山﨑嘉子
南カリフォルニア発の人気水着ブランド「Seea」の日本でのセールスとPRを担当。湘南に自宅を構え、日々波乗りを楽しむ。
www.theseea.com

前に向かって歩くというよりもボードを後ろに送り出すイメージで

島尻 お久しぶりです! 山﨑さんはきれいに波に乗れていると思うけど、今回はどんなお悩みが?

山﨑 ボードの上を少し歩けるようにはなったんですが、なんだかぎこちなくて……。クロスステップができるようになりたいんです。

島尻 なるほど。先ほどライディングを拝見しましたが、身体が正面を向きがちなので、足をクロスさせるのが少し難しそうでしたね。

山﨑 普段の歩き方と同じように前に足を運んでしまってるんですよね。

島尻 そうすると、歩くたびにボードの左右に重心がかかってしまうので、レールが抜けては入って……、の繰り返し。結果ボードが安定しないので、歩くのが難しくなりますよ。

山﨑 なるほど。じゃあ身体を真横に向けて、両足をストリンガーの上に乗せて、カニ歩きをするように意識すればいいんですね!

島尻 実際には自分の意識より動きが小さくなるので、それくらい極端な発想でもいいと思います。ちなみにウォーキングの際、足から前に出そうとしてますよね。

山﨑 え、それは違うんですか!?

島尻 前足の腰をグッと前方方向に出して、腰から下半身の動きを誘導するのがいいと思います。腰を前に出すと後足は自然と身体についてくるので、クロスステップもしやすいはず。

山﨑 え、そうなんですね。ちなみにバックサイドの方が最初の足を出しやすいんですが、これってどうしてですか?

島尻 バックサイドは身体が開きがちだし、かかと重心になりやすいので、倒れ込むように勝手に足が前に出るんです。フロントだとどうしても身体が閉じがちなので、歩き出しはバックサイドの方がやりやすいという人は意外と多いんですよ。

山﨑 確かに。バックサイドだとボードから落ちないように、後ろ側に重心をかけますもんね。

テイクオフと同時に腰に重心をかけていき、そのままの勢いでスピーディにクロスステップ。足先ではなく、腰から動きを誘導し、下半身全体でボードを後ろに押し出すようにイメージすること。

島尻 ちなみに、ウォーキングと言うと皆さんボードの上を歩くものだと考えがちなんですが、実は人が前に向かって歩くというよりもボードを後ろに送り出すイメージなんです。だから、波の上での自分の立ち位置は変えず、ボードをどんどん後ろに下げていく、と意識するだけで、動きそのものが変わってくるはず。

山﨑 へえー。なるほど!

島尻 プロのライディングなどを見ていると、ウォーキング中に足の裏が見える人がいると思うんですが、あれはまさにボードを後ろに送り出している証拠なんです。

山﨑 いつか私もできるようになりたいなあ。

島尻 いきなりのノーズライディングはハードルが高いので、まずはトリムするための手段として、一歩二歩のクロスステップから始めてみては? わずかなウォーキングでも、常にパワーゾーンをキープできるなら、別にノーズライディングは必要ないと思いますよ。

山﨑 了解です。まずは1歩、2歩を目指して、早速、腰から誘導することを意識してやってみます。

Shimajiri’s answer「足ではなく、腰から前に誘導することを意識!」

足を前に出して歩くというより、ボードを後ろに押し出すように。ひたすらノーズを目指すのが正解ではなく、波をトリムすることが重要。

ティーチャー
島尻裕子

千葉北をホームブレイクとするプロロングボーダー。どんなボードも自在に乗りこなすテクニックは、学ぶべき要素も多数。大網白里に自身のショップ「BONS casa de verano」を構える。

 

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NALU 編集部

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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

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