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ビギナーもヨギーも知りたい「はじめての瞑想」指南

どう始めたらうまくできる?

やってみると、ポーズで得る爽快感とは別世界の快感があるという瞑想。集中力アップや夢を叶えるアプローチとして注目されているけれど、どう始めたらいい? 友永淳子先生に瞑想のいろはをうかがいました。

瞑想って何?

瞑想は言い換えれば、自分の内面をのぞくこと。例えば「今、何を考えている?」と問われて、即答できる人は少ないのでは。私達は自分のことをよく知っているようで、実はあまり理解していないことが多い。これは、人間が普段の生活で安全に生き抜くため五感が外に向いた状態にあるから。外に向いている感覚器官を自分の内に向け、心身の気づきを得るのが瞑想なのです。

 

どんないいことがある?

「朝目覚めるとパンやごはんがあり、コーヒーの香りが漂う」と聞いてイメージが浮かんだように、私達は普段、言葉の中に生きています。瞑想は、その言葉や思いから体を切り離して頭に中を空にすること。終わった後は頭が澄んでスッキリ。まるで、言葉でいっぱいになったノートを消しゴムでスッと消す感じ。

「イヤな思いをずっと持ち続けると毒素が溜まり、五臓六腑を痛めてしまいます。瞑想によりこの感情が少しでもなくなるとリフレッシュできて、ポジティブに考えられるように。心身の毒素を洗い流してくれるのが瞑想の効用です」と友永先生。

初心者は何から始めるべき?

瞑想の前にアーサナをして体をほぐすといい。「体に緊張している部分があると、それが気になって落ち着きません。次に、呼吸にだけ意識を向けること。仕事のこと、家のこと、何か思いが浮かんできたら、スーとやり過ごします。今すぐに対処できないことは忘れてしまうんです」

まずは3分ぐらいから

動かず、考えずというのはけっこう難しいが、まずは3分座ってみよう。深い呼吸を続けて、その自分を観ていく。やがて周りの音が静かになって、自分と周りの境がなくなり、気持ちが落ち着いてくる。

先生は「瞑想を習慣化するうち、時間がくると自然とその場に座りたくなる」とも。毎日同じ時間、同じ場所で行うようにクセづけると、エネルギーが充満した磁場のようにその場がなるという。

座禅と似ている?

「座禅はまさに瞑想そのもの。骨盤を立てて座りますが、体を立てる交感神経と安定させる副交感神経の両方が互いに生かし合って、どちらも偏らずピタリと一致した時に、自ずと心が安定した状態に。もし、姿勢が崩れてきたら、筋肉を意識的に感じながら背中を起こしてみるといい。意識が内側に向くのでとても瞑想に近い状態です」

雑念が払えません!

「どうでもいいことをいつまでも考えているのを、どう整理していくかが瞑想の始まり。なぜこのことばかり考えている?と突き詰めて考えるのも瞑想だと思います。そういう時は『今日はこれについて考えよう』と割り切って。そのうち、済んだことは仕方がないと問題を受け入れるようになります。それを知るのも瞑想です」

瞑想のゴールは?

ゴールは、自分自身は「魂」だと実体験することという。そこではただただ歓喜が訪れ至福の境地を味わえるというけれど、実感に至るのはなかなか難しい。

例えば熟睡して起きた時に「ここはどこ?私は誰?」状態になることがあるが、そこにあるのはただスッキリとした感覚。“ない”のに “満ちて”いる 感じが、その感覚に近いのかもしれない。

先生が言うように、頭の中を整理して記憶や感情をデトックスできるのが瞑想のすばらしさ。先入観なくリフレッシュした状態から何かを始められることは、充足感や幸福感への歩みになる。

 

監修:友永淳子

ともながじゅんこ。東京女子体育大学体育学科、明治大学法学部卒。渡印、渡米によりヨガ指導法を学ぶ。至心流剣舞師範。小学生からシニアまで、その指導によりヨガに目覚める人も多い。著書多数。

 

 

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大嶋朋子

編集デスク

大嶋朋子

株式会社Lotus8編集統括マネージャー。心理カウンセリング、傾聴を学び、判断基準を「ヨガの八支則」のヤマ・ニヤマにおいて、日々、女性の心と体について知識を深めている。

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