オリンピックって何がすごいの?いまさら聞けない雑学豆知識
YOLO 編集部
- 2021年07月27日
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東京2020を楽しむため、その変遷を知ろう
古代ギリシアでは、各都市が集まり、4年に一度オリンピア大祭(古代オリンピック)が開かれていました。大会の前後は戦争も休止されるなど、まさに「平和の祭典」という側面があったそうです。
このオリンピアの祭典に学び、スポーツの祭典を行おうとフランスのピエール・ド・クーベルタンが提唱し、1894年に開催を決めたのが近代オリンピックです。
こうして国際オリンピック委員会(IOC)が設立され、1896年にアテネ・オリンピックが開催されます。このときは陸上や競泳、体操など9競技、43種目で行われましたが、リオデジャネイロ大会では28競技・306種目に、そして東京2020では33競技・339種目にまで増えています。参加国も14ヵ国から200ヵ国以上に増え、世界的イベントにまで成長を遂げたのです。
古代オリンピックと近代オリンピックのちがい
古代オリンピックとは
古代オリンピックは紀元前9世紀ごろから行われていたとされ、神に奉納する宗教儀式の側面が強いものでした。重視されたのは1スタディオン(180~200m 前後)の距離を走る競争でした。後に、五種競技や、レスリング、ボクシングも行われるようになります。
スタディオンについてはこちらから。
なかには、戦車(馬に引かせる車)など使った、戦争に関わるものもあったそう。古代ローマの時代になると、暴君・ネロ帝が歌を競技に加える(優勝者はネロ自身)など混乱状態になりますが……。ローマがキリスト教を国教とすると、別の神を奉るオリンピアは歴史の幕を閉じることになります。
近代オリンピックとは
いっぽう、近代オリンピックはクーベルタンが提唱し、1896年のアテネ大会を第1回とするオリンピックの指します。19 世紀末以降のスポーツ界は、長くアマチュアとプロの綱引き状態といってよく、オリンピックはアマチュアの祭典としての側面が強いものでした。
しかし、1984 年のロサンゼルス大会以降、スポンサー料などが高騰する商業主義の面が強くなっていきます。商業効果の高いプロの参加も進み、ほかのスポーツでいう「オープン化」が起こります。現在はプロ・アマを問わず、アスリートの最高峰を決める大会としての意味が大きくなっています。
五輪のマークの込められた意味とは
シンボルともいえる「五輪のマーク」を考案したのもクーベルタンです。青、黄、黒、緑、赤の輪は、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカ、アフリカ、オセアニアの5大陸(どれがどことは決まっていない)を表現し、その連帯を示すのだそう。また、この5色と地色の白があれば世界中のたいていの国の国旗の色にもなると、クーベルタンは考えていたのだとか。ちなみに、初披露されたのは第一次世界大戦がはじまる1914年のことでした。
出展:『スポーツ雑学大全』
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