正月太りで後悔しない!連休太りの予防法&体重リセットのコツを薬剤師が解説
YOLO 編集部
- 2021年12月24日
年末年始は怒涛のイベントラッシュ。家族や友達とパーティーなどをする機会も多く、年に一度きりだからと食べすぎてしまいがちですよね。「お正月明けに体重を計ったら数kgも増えていた」「明らかに顔が丸くなった」という経験がある方も多いのではないでしょうか?そこで、正月太りの予防法・体重リセットの方法をご紹介します!
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正月太りの原因は3つのポイントにある?
今回は、もうすぐ訪れる年末年始に向け、正月太りの予防法・体重リセットの方法について薬剤師の浅田さんに聞いてきました。正月太りの主な原因は、味覚・満腹中枢・体内時計という3つの感覚が鈍ったり麻痺したりすることだといわれています。
味覚
クリスマスから年末、そしてお正月にかけては、味が濃く、脂っこい食事が続きがちです。このような食事に舌が慣れて味覚が鈍ると、それが普通だと感じてしまいます。
また、このような食事には糖質や塩分が多く含まれていることも問題です。余分な糖質は脂肪として体に蓄積されますし、塩分を摂りすぎると体に水分がたまって水太り(むくみ)の状態になってしまうからです。
満腹中枢
お正月には満腹中枢のリミッターが解除され、「常に何か食べている」という状況に陥る方も多いのではないでしょうか。苦しくなるまでごちそうを食べたり、空腹や時間に関係なく1日中ダラダラ食べるのを繰り返すことで、摂取カロリーがどんどん高まり、見事な正月太りに行きついてしまいます。
体内時計
年末年始は食事の時間や生活リズムが乱れやすい時期です。夜更かししたり朝遅い時間まで寝たりするなど、通常よりも不規則な生活を送りがちになります。生活リズムが崩れて体内時計が狂うと、健康や美容に大きく関与する成長ホルモンがうまく分泌されず、太りやすい体になってしまいます。
正月太りを予防するために押さえておきたいこと
日常生活のなかで少し意識して行動するだけで、正月太りを防ぐことができます。ここでは、気軽にできる正月太りの予防法をご紹介します。
毎日湯船につかる
入浴はダイエット効果が高い生活習慣です。体温上昇、基礎代謝アップ、デトックス、血行促進、リラックス作用があるので、健康・美容には欠かせません。
痩せやすい体を作るためには、シャワーで済ませず、しっかり湯船につかりましょう。また、入浴中や入浴後にストレッチやマッサージを行うと、より効果的です。
炭水化物を摂りすぎない
年末年始は、ケーキ、年越しそば、おせち、お餅など炭水化物を多く摂る機会が増えます。炭水化物は摂りすぎると脂肪となって体に蓄積されてしまうため、ダイエット中は控えるべき栄養素です。最近では「糖質制限ダイエット」が話題ですよね。
炭水化物の前に野菜やたんぱく質を摂って満足感を得ておく、炭水化物を摂りすぎたと思ったら次の食事では炭水化物を控える、などといった対策で、少しでもセーブすることが大切です。
適度な運動をする
年末年始は運動不足にもなりやすいですよね。体を動かさないと、消費カロリーが減り、代謝が落ち、太りやすい体になってしまいます。
家のなかで軽くスクワットや腹筋をしたり、一駅分多く歩いたりするだけでも運動効果は十分です。寝正月になりそうな方は、意識して体を動かすようにしてみましょう。
毎日体重を測る
毎日体重を測る習慣があると、日ごとの自分の状態を数値で把握することができます。体重が増えた翌日は「これ以上増えないように」、体重が減った翌日は「それをキープできるように」と意識することで、自制心が強くなり、正月太りを防ぐことができます。
正月太りをリセットするには?
それでもやっぱり正月太りには抗えなかった……という方のために、リセット方法をご紹介します。短期間で増えた体重は脂肪として定着していないため、少し努力すれば短期間で戻すことが可能です。
生活リズムを整える
まずは、お正月で崩れがちだった生活リズムをしっかり整えましょう。規則正しい生活リズムにするだけでも、痩せやすい体になることができます。
夜更かしや昼夜逆転生活をしていた方は早寝早起きで十分な睡眠をとり、1日中ダラダラ食べていた方は食事時間を決めて1日3食に戻しましょう。
ファスティング
新学期や仕事始めの前に正月太りをなんとかしたい方は、ファスティング(プチ断食)がオススメ。優れた健康・美容効果を発揮するため、とても人気があるダイエット法です。
3日間だけ食事を酵素ドリンクやスムージーで置き換えることで、内臓機能や代謝が正常に戻り、体内の毒素や老廃物が排出されるので、体重を数kg落とすことが可能です。朝と夜の食事だけ、もしくは夜の食事だけ置き換える方法でも効果があります。
漢方で正月明けのダイエットをサポート
「正月太りを防ぎたい」「太ってしまってもスムーズに痩せたい」「太りにくく痩せやすい体質になりたい」
このような方には、漢方薬もオススメです。漢方薬は肥満などの治療で使われており、ストレスによる食べ過ぎを防ぐ、脂肪や不要物を排出する、食べた脂肪の吸収を抑制するなど、さまざまアプローチで体質の改善を行います。
漢方薬のなかには、医学的にダイエット効果が認められているものもあり、自然の生薬を組み合わせて作られるので、西洋薬よりも副作用が少なく安全性が高いといわれています。漢方薬は体の根本的な部分にアプローチしてくれるため、太りやすい体質を改善して太りにくく痩せやすい体質に導く効果が期待できるのです。さらに、漢方薬は症状や体質に合ったものを飲むだけなので、ストレスなく気軽に始められます。
ダイエットにオススメの漢方薬
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
便秘気味でおなかの脂肪が気になる方にオススメ。暴飲暴食などによる体の余分な熱を取り除き、血流や水分代謝を促し、老廃物を体外へ排出します。また、脂肪代謝を改善して脂肪を燃えやすくします。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
色白で筋肉がないぽっちゃり型で、疲れやすくむくみがある方にオススメ
水分代謝を改善し、余分な水分を尿とともに排出します。また、肥満に伴う関節の腫れや痛みを和らげます。
大柴胡湯(だいさいことう)
筋肉質で体力があり、みぞおち辺りが張る方にオススメ。ストレスや食欲を落ち着かせ、体内の余分な熱を取り、脂肪代謝を改善します。
大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶこと
漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。
最近、話題になっている「あんしん漢方」では、薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。「自分に効く漢方と出会いたい」、「お手頃価格で不調を改善したい」という方にぴったりです。
体も心も引き締めて新年をスタートしましょう
無理のない範囲で充実した一年を
年末年始はごちそうをたくさん食べて楽しく過ごすのもいいですが、新年早々大幅に太ると体も心もどんよりしてしまいますよね。無理のない範囲で正月太りを食い止めながら、お正月が終わったら体も心もしっかり引き締め、充実した一年を過ごしましょう。
監修
浅田麻希
薬剤師。2009年に薬剤師免許を取得。有名皮膚科クリニックの門前薬局での勤務・同クリニックでの研修経験を経て、現在は医療系・美容系ライターとして活動中。
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