え!?冬に熱中症?隠れ脱水を見抜く方法
YOLO 編集部
- 2024年02月11日
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汗以外からも体の水分は奪われている!?
まだまだ寒い日が続く季節。そんな時期に熱中症なんてありえないと思っていませんか。実は汗をかいていなくても、皮膚や粘膜、呼気から常に水分が排出されているため、体からは想像以上の量の水分が奪われています。そこで寒い季節に潜むリスクや予防のポイントを紹介します。
熱中症とは体にこもった熱の余剰分をうまく輩出できなくなった状態。普通なら汗や血流で熱を逃がし、臓器に障害が起こることを防いでいます。もちろん真夏の高温多湿な環境になると起こりやすくなるため、水分をとるなど対策が必要になりますが、実は体の水分不足からくる熱中症は冬にも起こります。
冬場、気温が低いため汗をかく機会は少ないですが、空気が非常に乾燥するため、皮膚や粘膜、呼気から失われる水分量が増えます。さらに暖房をつけることで脱水がすすみます。またインフルエンザをはじめとした感染症が多い時期でもあり、これらへの感染によって高熱を出したり、下痢をすることで、ますます水分不足に陥ります。そういった場合、汗をかいていなくてもこまめな水分摂取を心掛けることが大切になります。
とくに危険なのは普段あまり水分をとらない人です。ニュースなどで猛暑や酷暑と危険喚起されれば、そういった人でも意識的にいつもより多めに水分をとるはずです。しかし、少し気温が下がればまた水分をとらない生活に戻ってしまいがちです。
体の慢性的水分不足「かくれ脱水」が危ない
熱中症を引き起こす原因の一つは体の水分不足。脱水症と呼ばれるこの状態に陥ると、熱中症になるリスクはかなり高いと考えていいでしょう。実は人の体内の水分量はそれぞれ異なっています。それは日ごろこまめに水分摂取をしているかや、普段活動している場所が屋内か、屋外かなどによって変わってきます。そしてこの水分量が少ない状態を「かくれ脱水」といい、熱中症の前段階と言っても過言ではありません。
かくれ脱水は自覚症状がないため、知らないうちに進行していき、ある時突然、熱中症の症状に見舞われることもあり得ます。高齢者に多いかくれ脱水ですが、実は若者でも油断は禁物。なぜなら、脱水にならないために大切役割を担うのが体の「筋肉」なのですが、筋肉は体内で貯水タンクのような役割をもち水分を保ってれるので、筋肉量が少ない人は保てる水分量も少なくなってしまうわけです。
なので、筋肉量が落ちないよう普段から体を動かし、冬場も含めてこまめに水分をとり、常に筋肉に水分を補充しておくことを意識しましょう。急に発汗量が増えても体が対応でき、熱中症を回避できます。
さらに日常の水分摂取におすすめしたいのが、筋肉の材料となるタンパク質と水分の両方がとれる飲料。きちんと食事して、さらにタンパク質と水分を摂取すれば、かくれ脱水も怖くありません。
「かくれ脱水」を見抜く4つの方法
かくれ脱水の顕著な症状は1週間以内に4%以上の体重減少や、微熱・発熱にあります。その症状がなくとも、以下のような状態がみられたら脱水になっている可能性大。ひとつでも当てはまったら、十分な水分補給を心がけましょう。
1.腕の皮膚をつまんで3秒以内に元に戻らない
うるおいのある皮膚には弾力性がありますが、水分が少なくなると弾力性がなくなってきます。右手で左腕の上側の皮膚を軽くつまんでみましょう。手を離して3秒以内に元に戻らない時は要注意。
2.握手をすると手が冷たい
脱水状態に近づくと、血液は生きていくうえで重要な臓器に集まります。その結果、手足などの末梢部分などには血液が届きにくくなり、冷たくなります。
3.親指の爪を押して、赤みが戻るのが遅い
指先の血管は細いため、水分不足の兆候が出やすいです。右手の指で左手の親指の爪を軽く押し、指を離して2秒以内に赤みが戻らなければ脱水症かも!
4.舌を出すとすぐに乾く
脱水症になると口内のだ液量が減少するため、舌の表面も乾きやすくなります。口を開け、下を出した時すぐに乾く場合は要注意。
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出典:『医者が教える熱中症対策』
監修:伊藤重範
ライター:YOLO編集部
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