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「いかに自分らしくあり続けるか」美尻トレーナー・kamoyuriさん|トレーナー探訪

フィットネス業界を支えるトレーナーを訪問して、仕事へのやりがいやトレーニングへのこだわりをインタビューする連載企画「トレーナー探訪」。

第11回は、美尻トレーナーとして活動するkamoyuriさんです。もともと会社員として働いていましたが、2019年にトレーナーに転身しました。全くの異業種に飛び込んだkamoyuriさんには、多くの人に伝えたい、ある思いがありました。

連載「トレーナー探訪」

大学卒業後、大手音楽会社や芸能事務所でOLとして働いていたkamoyuriさん。トレーナーになったきっかけは一体、なんだったのでしょうか。

仕事と自分の時間のはざまで。トレーナーになるまでの軌跡

実際にお会いしてみて、kiamoyuriさんのふんわりとして美しい雰囲気にすごく惹きつけられます。

トレーナーというと、どうしても筋肉質だったりマッチョなイメージがあって、自分がパーソナルトレーナーと名乗っていいのか考えたんですよね。そこで「美尻トレーナー」にしました。私自身、ヒップアップのトレーニングが好きだったということもありますね。

どうしてお尻のトレーニングが好きなんですか?

きっかけとしては、例えば温泉なんかにいくと、人のお尻が結構目に入ってしまうことですね(笑)。でもこれって心理学的にも結構重要な部分らしくて、例えばデートしていると後ろ姿で惚れてしまうということがあるじゃないですか。だから後ろ姿は大事だなって思ったんです。お尻の筋肉は大きいので、効率的にもすごくいいんですよ。筋力も上がるし代謝も上がるし、脚も同時に鍛える事が出来るので、損するところが一個も見当たらないですね。

もともと、大学卒業後は会社員として働いていたんですよね。

音楽が好きで、音楽業界で力になれることはないかと思い、大手音楽会社や芸能事務所で働いていました。すごくやりがいもあったし楽しかったんですけど、忙しすぎたこともあって、自分の体を大事にしなきゃと思い始めて。だから全く違う業界の会社に転職したんです。でも今度は、自分の時間が増えたのに心が満たされなくて……そこで、「自分はやりたいことをやっていないと気が済まないんだな」ということに気づかされたんですよね。

働く上でそのあたりのバランスって、本当に難しいですよね……

時間ができたので、ひたすらジムに通い始めましたね。もともと、嫌なことがあったり気合いを入れたいときに運動する習慣があったんです。でも社会人になってから忙しさで運動不足になって、今より10キロも太っていた時期もあったんですよ。トレーニングを続けるうちに、自分で勉強しようと決意してトレーナーの資格を取りました。

伝えたいことに向き合う。シンプルに生きる大切さ

kamoyuriさんのSNSでは、神社仏閣巡りの投稿をよく見かけますね。

以前は、トレーニング系以外の内容だとフォロワーさんが減ってしまうかなと気にしてアップしていなかったんですけど、今はよく投稿していますね。大学のころから1人でいろんなところに行きましたけど、旅行することよりも神社仏閣が目当てで。お願い事をしたいとかでもなく、なんか和のテイストが好きなんですよね。自然もいっぱいあって、落ち着くんです。

会社員を辞めてから、神社仏閣巡りの頻度は増えたんですか。

それが、下がったんですよ!30歳目前にして異業種に飛び込んだので、周りからは「今更」とか、「もう若くないじゃん」「会社員の方が安定しているのに」とか結構言われたんですよ。だからこそやってやろうと、睡眠を削ってでも頑張ろうと気合いを入れていたので、旅に出る余裕がなかったですね……。

トレーナーになった当初は、プライベートの時間を仕事に捧げていたのですね。

コロナ禍までは、「トレーナーとして売れたい」「自分の名前を残したい」という気持ちが先行していて、血眼状態でしたね。自分のやりたいこと、伝えたいことに向き合い続ければいいんだということに気づいてからは、もっとシンプルに生きていこうと思うようになりました。今は自分の時間も大切にしているので、神社仏閣の投稿はすごく増えましたね(笑)。

トレーニングや音楽と同じように、神社仏閣巡りが自分の心と向き合える時間になっているのですね。

最近は香取神宮に行ったんですけど、すごくよかったですよ。駅から遠くて、バスもタクシーもない中で雨に打たれながら向かったんです。手がかじかんで凍えそうだったんですけど、次の日めちゃくちゃ元気だったんです(笑)。なんだか不思議なパワーをもらえた気がしましたね。

運動「だけ」を教えるのではない。目指すトレーナー像とは

頑張らなくてもいい。運動に縛られなくてもいい。

かつてのkamoyuriさんが経験したように、仕事においてもトレーニングやダイエットにおいても、ストイックに頑張りすぎてしまう女性は少なくないと思います。

以前よりは減量だけを気にする方は減ってきたような気もしますが、生理が止まってしまうくらいに食事制限をしたり、十分キレイなのに「まだまだです」って頑張ってしまう方はいますよね。それって、見ていて楽しそうじゃないんですよ。私のクラスでいつも言うのは、「とにかく楽しい30分間にしてくれれば大丈夫ですよ」ということですね。ちょっとくらい動きが間違っててもいいんです。

とにかく楽しむのは大切なことですね。

運動が嫌いな人に無理して勧めようとは思わないですね。極論をいうと、運動しなくても健康でいられればそれでいいじゃないですか。太ってしまう原因はストレスや食生活の乱れもあるので、運動「だけが」痩せるツールじゃないんです。私だって、1ミリも運動したくないときはありますよ。トレーナーとして、運動だけじゃなくて色々な方面からアプローチを提案できたらいいですよね。

「運動=頑張るもの」という意識に縛られなくていいんだ、と改めて感じさせられます。

バリバリというより楽しくやっていくコンセプトは大事にしていますね。運動している人は意識高いけど、してない自分は意識が低いんじゃないかって思ってしまう方もいるけど、そうじゃないよってことを伝えたい。むしろ私はそういう方に対して健康づくりや体作りを一緒にやっていきたいですね。

「今からトレーニングをはじめて遅くないだろうか」と思う方もいると思います。

実際に60代でボディメイクの大会に出ている女性もいらっしゃるんですけど、トレーニングを通して本当にどんどん変わっていくんですよ。何歳からでも確実に体は変わるし、下の世代にとっての勇気にもなるので是非諦めずにチャレンジしてほしいです。

自身のキャリアを生かして、幅広い世代への健康づくりを

kamoyuriさんの今後の目標はありますか。

実は今、活動拠点を広げようと考えています。様々な場所に足を運んで、自分が自分でいられる場所で、自分が思うことを伝えたい。健康の大切さを、より幅広い世代に伝えていきたいんです。例えば、地方都市は思っていたより高齢化が進んでいるのを目の当たりにしました。そこで健康づくりや健康寿命に関わることをして、過疎化した街を盛り上げることをしたいですね。

それはどうしてですか。

病気やケガをしたときは体を動かせないし、忙しい時は心が疲れて運動したくてもできないということがありますよね。だから、運動だけじゃなくて心の健康づくりにも関わっていきたいと考えたんです。自然と触れ合える街で、神社やお寺で瞑想や座禅、写経をしながら精神統一をして、体の健康はもちろん心の健康も伝えていくことをしてみたいです。

高齢者のみならず、幅広い世代の方の役に立てそうですね。

下の世代でいうと、今学校に行けなくてふさぎこんでいる子どもが多いって聞いたんです。地方だったら密接に関わって、何かの役に立てるかもしれないですよね。

kamoyuriさんのこれまでのキャリアとやりたいことが生かせそうですね!

健康を伝える仕事である以上、自分自身も健康で自分らしくありたいですね。活動拠点を広げても、東京には毎月来てレッスンを続けていく予定です。昔から伝わる文化の良さを伝えながら健康を伝え続ける、寂聴さんのような存在になりたいですね。

kamoyuri

美尻トレーナー。大学卒業後、大手音楽会社や芸能事務所などで勤務後、ダイエットアドバイザー、プロフェッショナルアドバイザーの資格を取得。フィットネストレーナーやカウンセラーとして多岐に渡る活動を行っている。2020年2月、スターダストプロモーションにおける美容健康の専門家をマネジメントしているSDMとGushcloudJapan共同プロジェクト、日本発の“グローバル・フィットネス・アイコン”「EXERGiRLS」として選抜され、デビュー。自身のこれまでの経験やフィットネスノウハウを武器に“こんな自分でもこうなれたよ”と背中を押せる活動を続けている。
Instagram:exg_kamoyuri

その他の「トレーナー探訪」はこちらから。

連載「トレーナー探訪」

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久下 真以子

YOLO / コンテンツディレクター

久下 真以子

現役のアナウンサーでスポーツライター(専門はパラリンピック、野球、サッカー)。トレーニング好きが高じてYOLOメンバー入り。夢はベストボディ出場とフルマラソン完走。欲しいものはウエストのくびれ。猫と一緒に暮らす30代女子。

久下 真以子の記事一覧

現役のアナウンサーでスポーツライター(専門はパラリンピック、野球、サッカー)。トレーニング好きが高じてYOLOメンバー入り。夢はベストボディ出場とフルマラソン完走。欲しいものはウエストのくびれ。猫と一緒に暮らす30代女子。

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