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世がザワつく不倫とかけて、ヨガと解く。その心は?

どちらも禁欲がルールです

近ごろ世間が騒がしい。テーマはとある不倫問題。クリーンなイメージとの落差が衝撃となって広まった議論は、「かつては男がするものだったけど最近は女も…」や「匂わせ」など、世の女性にまつわる今どきの事情も浮かび上がらせた。

親戚や友人ならまだしも他人の色恋沙汰なんて、まさに知らなくていいコトなのに。でも人はこの種の話題に引き寄せられる、たぶんいつの時代も。

それほどに人間は欲深いということなのか。紀元5世紀頃に完成された文献でもすでに「禁欲」がルールとして書かれていた。

 

つながりに必要なルール

その文献は『ヨーガスートラ』。ヨガの教典として、八支則という8段階の原則が記された書は現代にも伝わり、今では自分らしく幸せに生きるガイド本にもなりそうな偉大なもの。

その最初の段階にあるのが「ヤマ」。人や社会に対してやってはいけないことについて書かれていて、社会で人とつながりながら生きる上での五つのルールを示している。うち一つが「ブランマチャリア」という項目で、お題は禁欲について。

禁欲はなぜ必要?

もともと「ブラン=神、マチャリア=従う」で意味するように、ヨガの出家者には性行為を禁止し独身生活を貫くこと、とされた修行的な経緯があったかもしれない。

一方で、人類として生まれたなら家族を作ることも使命の一つ。一夫一婦制が前提とされる場合においては、特に大事になるのがパートナーとの信頼関係。パートナー以外との間に「不適切な関係を持たない」ということは、その信頼関係を維持するために守るべきルールとするのが基本的な考え方。

欲より信頼のため

「不適切な関係」の決定的ラインとみなされがちな肉体関係について、ヨガの聖地とも言われるインド・リシケシでアシュラムを主宰する先生がこう語っていた。

「セックスには三つのレベルがある。肉体的(Body)、愛(Mind)、同士(Soul)というレベルを経て、良好で強い関係を築く大切なものであり、セクシャルな関係性についてだけを示すのではない」と。

肉体的な欲望が精神的なつながりにまで昇華できる行為であり、深い信頼関係の土台になるのが本来ということなのだろう。

誘惑に負けない軸

こう言うと、「ヨガ=禁欲」というイメージを単純に向けられそうだが、禁欲を頭ごなしに道徳として説いているわけではないみたい。呼吸やアーサナを通して、自分の欲求をコントロールする力を備え、体と心に軸を築いていく。誘惑に負けない心のポジショニングを、その軸が担ってくれる面も大きい。

ヨガの教えは大人の道徳にも

「恋は落ちるものだから抗えない」などと聞けば、どこか運命的でドラマチックに思えてしまうけれど。浮き足立った欲を正当化する言い訳にしていないか、誰かを傷つけていないかどうか。人とつながり生きるためのルールとして禁欲がある、とヨガは教えてくれる。

最近は貞操観念にも男女平等が訪れているらしいから当事者にならぬよう、またその話題に群がる野次馬にもならぬよう。ブレないザワつかない軸をヨガで見つけてみてはどうだろうか。

 

Text:内池朋子

女性誌編集者を経てRYT200を取得。ヨガやアロマテラピーなどを取り入れた心地よいライフスタイルを発信。

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大嶋朋子

編集デスク

大嶋朋子

株式会社Lotus8編集統括マネージャー。心理カウンセリング、傾聴を学び、判断基準を「ヨガの八支則」のヤマ・ニヤマにおいて、日々、女性の心と体について知識を深めている。

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