潜在能力を引き出すと言うチャクラってどんなもの?
大嶋朋子
- 2020年02月05日
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秘められたエナジーを引き出す
「チャクラ」というワード、なんとなく耳にしたことがあるのでは? チャクラが開くとか言うけれど、開いたらどうなるの? 目に見えないだけによくわからないし、スピリチュアルっぽく聞こえて敬遠する人も多い話題。
でもこのチャクラ、実のところ潜在能力を開花させるカギらしい。その仕組みを知るにはまず、私たちを動かすエネルギーの話からはじめよう。
私たちはエネルギーのかたまり
ヨガではプラーナとも言われるエネルギー。この世界のものはすべてエネルギーからできていて、そのかたまり方によって固体や液体、気体になっている。言葉や力など目に見えないものもプラーナから成るとされ、“言霊”や「病は気から」という表現も単なる迷信ではなさそう。
エネルギーは背骨を上昇
体にはプラーナの通り道・ナーディが7万2000本あるといわれ、そのうち最も重要なのは、背骨に沿ってあるスシュムナーナーディ。アーサナをすることにより背骨の一番下に溜まっているプラーナが刺激されるとプラーナは上昇。頭頂に達すると、その人が持って生まれた能力を最大限に生かせるという。
チャクラでギアを上げる
そのカギを握るのがプラーナの中継点であるチャクラ。スシュムナーナーディ上に主要なチャクラは七つあり、場所により割り当てられた役目のようなものがある。「光の輪、回転する渦」を意味するチャクラは言葉どおり三角錐の形で回転していて、その回転が滞ると能力が発揮されなくなってしまう。
チャクラへの刺激をターゲットとするクンダリーニヨガでは、エネルギーきちんと伝えられるようアーサナの角度を重視するほど。プラーナがチャクラを刺激し、チャクラがプラーナの巡りをさらに活性化させる相乗効果で、その人が持つ魅力や能力を倍増させていくという仕組みのようだ。
では、7つのチャクラの役割は?
生命力の源「ムーラダーラチャクラ」
背骨の基底に位置し、プラーナが溜まる場所とされる第1のチャクラ。生きる力や性的なエネルギーなど心身の根源的なパワーをつかさどる。刺激により全身がエネルギッシュ、生命力にあふれる生き方に。
色気を生む「スヴァディシュターナチャクラ」
仙骨あたりにある第2チャクラで、性力や精神的創造性をコントロール。整うと、男性・女性の本来の魅力を引き出して、健康的な色気を感じさせるようになる。
ハッピー感UP「マニプーラチャクラ」
おへそ辺りにあり、体力、消化吸収力、排泄作用を調整する第3チャクラ。自律神経の中枢・太陽神経叢とつながっているとされ、活性化されると全身の神経を刺激してハツラツと元気に。ポジティブな印象でハッピーを引き寄せるように。
優しさと慈愛「アナーハタチャクラ」
胸・心臓辺りに位置し、調和とバランスをはかる第4チャクラ。第1~第3までの生命活動を司るチャクラと、第5第6のチャクラをバランスよく結合させ、慈愛を引き出し心からの優しさに満ちていく。
コミュ力を上げる「ヴィシュッダチャクラ」
表現を象徴する第5のチャクラ。喉元にあり、他人とのコミュニケーションで活性化される。コミュニケーション能力がアップし、生み出す言葉が説得力のあるものになっていく。
直感力優れる「アージニャーチャクラ」
眉間にあり第三の目とも呼ばれる第6チャクラ。第5までのチャクラを調整し、ここが活性化すると直感力に優れ、発想力や創造性が豊かになる。無限の智慧とつながるともされる。
至福の境地「サハスラーラチャクラ」
第7チャクラの位置は頭上。第1から上昇してきたプラーナがここに達すると、自覚している顕在意識と無自覚の潜在意識、さらに内側に隠された深層意識を統制。自らの能力を超え、無限の可能性を発揮できるようになると考えられている。
新しい自分に会えるかも!?
現代のように発展した社会では、本能的に生きることが難しく能力が潜在化しやすいという背景もあり。隠れた力を引き出すチャクラの話。信じるも信じないも個々人次第だけど、自分の可能性を広げる一つの方法として、知っていて損はないアプローチと言えそう。
出典:Yogini アーカイブ ヨガのきほん
「体、心のポテンシャルを最大限引き出すチャクラについて」
Text:内池朋子
女性誌編集者を経てRYT200を取得。ヨガやアロマテラピーなどを取り入れた心地よいライフスタイルを発信。
- Brand :
- Yogini
- Credit :
-
Photo=中島聡美
Illust=マー関口
Text=内池朋子
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