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26時までフリーフロー!「BARに泊まる」秘密の温泉宿でbarcation【bar hotel 箱根香山】

チェックインは18時〜!BARステイという極上体験

晩秋から初冬へ季節が移り変わる11月中旬、紅葉の見頃を迎えた箱根小涌谷へ。毎年決まってこの時期に箱根の地を訪れるようにしているのですが、今回の目的はほかでもなく、いま飲兵衛の間でひそかに話題になっている「BARに泊まる」をコンセプトにした、あのホテル。

その名の通り、bar+hotel+spa(温泉)を見事に融合した【bar hotel 箱根香山】に滞在しました。5月はlibrary+hotel+spaをコンセプトにした【箱根本箱】、11月にはinfinity pool+hotel+spaを体現した【ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ】をご紹介しましたが、今回はバーが主役です。

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都心から新幹線やロマンスカーでわずか1時間半。ホテルまでの道中、登山鉄道やバスの車窓から紅葉が楽しめてちょっとした観光気分を味わえます。

ほとんどのホテルや旅館が15時チェックインのところ、ここは少し遅めの18時から!その分翌朝は昼過ぎまでのんびり滞在を楽しむことができます。金曜夕方に出ればその瞬間からもう週末が始まるように、仕事帰りにふらっと飲みに行くような感覚でアフター5の旅も叶います。

到着後のはじめの一杯は、ウェルカムドリンクのシャンパーニュ。乾いた喉を潤すようにきめ細かな泡がカラダに沁み渡ります。今宵の“barcation”はこの一杯からスタートします。

箱根の静寂な森の中に佇む大人の隠れ宿

全21室ある客室は、従来の古い保養所をリノベーションしたということを感じさせないほど、バーで過ごす静かで濃厚な時間の余韻をそのままに、bar hotelのコンセプトカラーと思われる鉄紺色を基調にした、和モダンで落ち着きのある趣き。

今回宿泊した「superior delux double」は、ベッドルームとリビングルームが一体となっていて、二人で過ごすには十分な空間づくり。小上がりになったデイベッドからは浅間山と明星ヶ岳、箱根の山並みを一望でき、お酒やコーヒーを飲みながらゆったりと寛げます。

「sleep」「liqueur」「awake」をテーマにしたオリジナルCDでムードを演出してみたり、Nespressoマシン、ティーバッグ、ご当地ビール、コーラ、炭酸水、スナック菓子、タイヌードルのカップラーメンまで、全てコンプリメンタリーというのも嬉しく、お部屋時間を充実させるtipsが潜んでいます。

キモノ作家・斎藤上太郎氏がデザインしたという館内着は、男性用に浴衣、女性用に浴衣/ワンピースが用意されていて、着心地がよく、纏えば身も心もリラックスできるよう。

客室にバスタブはないものの、最新のシャワーブースを配し、アメニティには海外のACE HOTELなどでも採用していた「ARGAN」を取り入れています。

二つのルームキーを組み合わせるとボトル型になるようデザインされていたり、客室の電話にもこっそりボトルとグラスがプリントされていたり、至るところに遊び心が施されています。

BARタイムの合間に湯浴みできる絶景露天風呂

チェックインしてまずは箱根の温泉に浸かって旅の疲れを癒したいところ。今回は三連休だったこともあり、露天風呂付き客室、プレジデンシャルスイートルームが空いていなかったので、代わりに大浴場とプライベートスパを利用しました。

大浴場は「spa kazan」と「spa hinoki」の2種類があり、朝と夜で男女入れ替わりますが、サウナ+水風呂+露天風呂付きの「kazan」が圧倒的にオススメです。開放感溢れる露天風呂では、刻一刻と移り変わる美しい景色を眺めながら、箱根の良質な湯をいつでも(なんと深夜3時まで!)心ゆくまで愉しむことができます。たっぷり汗をかいた後はお酒がより一層美味しく感じられるでしょう。

熟練バーテンダーが織り成す、良質なカクテルを嗜む大人の時間

このホテルのアイコニックでもある「the bar」。

13mにもわたる一枚板の長いバーカウンターはオーセンティックな佇まいで、目の前には雄大な箱根の山々や暮色蒼然の空がパノラマに広がります。

サウンドプロデューサーLAVA氏がセレクトしたというBGMに包まれ、手元を照らすダウンライトがよりムーディーな空間を演出します。

数百種類ものウィスキーボトル、熟練のバーテンダーが厳選した数々の銘酒が並び、一部有料のお酒以外はフリーフロー!全て宿泊料金に含まれているのです。

まるである種のマジックのような華麗な手つきで、機敏にカクテルを作り上げ、ゲストたちを魅了します。「シャカシャカ…」とシェイカーを振る音も、「カラン」とグラスに氷が響く音さえも、この静閑な空間に調和して心地よく感じられます。

メニューブックを捲ると、あの有名作家がbar hotel箱根香山をイメージして綴ったという短編ストーリー「kazan story」が書かれています。そちらは来館した人のみぞ知ることができる秘密のストーリーとなっています。ストーリーのインスピレーションより、鳥や千条(ちすじ)の滝をイメージして、水墨画アーティスト柏原晋平氏が描いたアートが館内の至る所に飾られているので、そちらも合わせて必見です。

そこに登場する人物等とリンクした、4つのシグネチャーカクテル「chisuji(千条)」「rio」「ashigara(足柄)」「hakone(箱根)」は、これらは今年開催されたbar hotel箱根香山スタッフによるカクテルコンペティションの入賞作品で、10月からメニューとして提供されています。ひと通りいただきましたが、どれもこれも見た目に美しく、個性の光るアート作品のようで、流れるように飲んでしまうのは惜しいから、五感をフルに使いながら大切に、極上の一杯を味わいました。

既存のメニューにとどまらず、好みのテイストを伝えれば、ここでしか味わえないスペシャルな逸品に出会えるはず。

軽食と控えめに書かれているものの、足柄牛のローストビーフ、スパイシーカレー、バーニャカウダー、トマトの淡雲カプレーゼ、鴨ワイン煮など、ライトなものからガッツリ系まで多種多様な“bar food”で、空腹さえも十分に満たされました。

年齢も出身地も経歴も異なるバーテンダーが常時3-4人いて、気さくに話してくれるので一人旅でも安心!バーカウンター以外にも、暖炉を囲うように配したソファで飲むも良し。愛煙家なら、隠し扉の向こうにあるsmoking roomでウィスキー片手に煙草を嗜むのも良さそう。恋人同士はもちろん、女子旅、ファミリー、次回はお酒好きな友達カップルと一緒に来ても楽しそう。※来館は20歳以上限定

二人きりの時間を大切にしたいならprivate spa&bar

カップルや夫婦水入らずのstaycationに是非オススメしたいのが「private spa&bar」。

温かみのある「brown」とシックな「black」の2種類の部屋タイプがあり、バーカウンターを併設した貸切露天風呂を90分10,000円で利用できます。従来の温泉旅館でいう家族風呂にあたるのかもしれませんが、そのイメージとはかけ離れた、スタイリッシュでプライベート感満載な非日常空間です。

バーカウンターには冷えたボトルのスパークリングワインと、割れないようにプラスチック製のフルートグラス、バスローブ、アメニティなどが用意されています。

小涌谷の自然に溶け込むような半露天風呂で、時折吹き付ける冷たい風が心地よく、夜はライトアップが美しく、朝は赤や黄色に染まった木々が湯船から望めます。

お酒を飲みながら、誰にも邪魔されることなく二人だけの湯浴みを楽しみ、サウナで汗を流して、水風呂でととのえて、ソファで休んで、また飲み直す。こんな贅沢な遊び方があったとは!この日ばかりはとことん自分を甘やかしてみるのもいいでしょう。

遅く起きた朝は…緑に包まれるラウンジでシャンパンブランチ

夜更けまで飲んだ翌朝くらいはゆっくり起きたい!というのが本音。朝寝坊したいゲストのために、朝食の時間は9-12時まで好きな時間帯を選べます。(現在は感染症対策のため予約制)

メインバーのダークでシックな雰囲気とは変わって、朝の光が差し込む、観葉植物に囲まれたボタニカルなラウンジでシャンパンブランチをいただきます。

シャンパン、白ワイン、赤ワイン、シードル、ノンアルコールドリンクも全てフリーフロー!サラダ、ブレッド、スープ、和とフレンチの要素を融合したアペタイザーや季節を感じるスイーツまで、お酒とのマリアージュを楽しめる本格的なフィンガーフードがビュッフェスタイルでいただけます。さらにメインディッシュには、2種類のソースが選べるガレットのプレートも。

どれもプレゼンテーションが素晴らしく、美味しいお酒とフードに囲まれて最高に贅沢な一日のはじまり。事前にオーダーしていたバースデータルトも絶品で、記憶に残る誕生日となりました。記念日旅行にもオススメです。

シャンパーニュからはじまり、シャンパーニュで終わる。数えてみたら滞在中に一人で10杯近く飲んでいました。

「ラストオーダーを気にせず、好きなだけ飲めたらいいのに!」「終電を気にせず、このまま眠れたらいいのに!」とお酒の場で思ったことはないでしょうか?

飲んで、温泉浸かって、ひと眠りして、また飲んで……。好きな時間に好きなだけ。夢のような至福の体験がそこにありました。

お酒を愛し、バーをこよなく愛する、飲兵衛なあなたに捧げる、とっておきの聖地。極上の一杯を片手に、大切な人とじっくり語り合うbarcationを過ごしてみては?

◾️施設詳細
名称:bar hotel箱根香山(hakone kazan)
住所:〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷507-4
TEL:0460-82-0111
公式サイト:https://www.barhotel.com/
アクセス:①東京駅から新幹線こだまで小田原駅まで約40分+小田原駅から箱根登山バスまたは伊豆箱根バスで「蓬莱園(ほうらいえん)」バス停まで約40分+バス停から徒歩5分
②新宿駅から特急ロマンスカーで箱根湯本駅まで約90分+箱根湯本駅から箱根登山バスまたは伊豆箱根バスで「蓬莱園」バス停まで約20分+バス停から徒歩5分
所要時間:約1時間半

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渡辺 由布子

渡辺 由布子

17歳から読者モデルとして多数女性誌に出演。6年間にわたってMBSラジオパーソナリティを務める。現在はヨガインストラクターの他、トラベルライターとして世界中を飛び回る。過去渡航した国は47カ国120都市。ハワイ留学、LA在住経験有り。現在は拠点を湘南に移し、全国各地を巡りながら、東京と行き来してデュアルライフを送る。

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17歳から読者モデルとして多数女性誌に出演。6年間にわたってMBSラジオパーソナリティを務める。現在はヨガインストラクターの他、トラベルライターとして世界中を飛び回る。過去渡航した国は47カ国120都市。ハワイ留学、LA在住経験有り。現在は拠点を湘南に移し、全国各地を巡りながら、東京と行き来してデュアルライフを送る。

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